ゼンショーホールディングスの株主優待の内容・取得方法について解説します。
ゼンショーホールディングスについて
株式会社ゼンショーホールディングスは、東証一部に上場している「フードサービスチェーンの経営、販売システム・食材加工システムの開発など」を行っている企業です。会社設立は1982年6月で、東京都港区に本社があります。
企業理念に「世界から飢餓と貧困を撲滅する」を掲げ、「世界中の人々に安全でおいしい食を手軽な価格で提供する」ことを使命として追求しています。
ゼンショーという社名は、1982年の創業時に創業者の小川賢太郎が名づけました。社名には「全部勝つ」という意味の全勝と、「善なる商売」の善商、日本発信であることから「禅の心で行う商売」という禅商の三つの意味が込められています。
ゼンショーホールディングスといえば、牛丼チェーンのすき家が有名です。早い、うまい、安いの三拍子が揃った牛丼はサラリーマンの定番ランチです。
ゼンショーホールディングス傘下には、すき家以外にも以下のような比較的知名度の高い会社が名を連ねています。
- 株式会社 すき家本部
- 株式会社 なか卯
- 株式会社 ココスジャパン
- 株式会社 ビッグボーイジャパン
- 株式会社 華屋与兵衛
- 株式会社 ジョリーパスタ
- 株式会社 はま寿司
- 株式会社 エイ・ダイニング
- 株式会社 久兵衛屋
- 株式会社 瀬戸うどん
- 株式会社 TAG-1
グループ全体の売上高の3分の1を占めるのが牛丼カテゴリーです。次いで、レストランカテゴリー、ファストフードカテゴリーが続きます。
グループ全体の店舗数は、2017年3月末時点で4,881店です。すき家は、海外(中国、ブラジル、タイ、マレーシア、メキシコ、台湾、インドネシア、ベトナム)にも店舗展開しており、今後も店舗数の拡大が見込まれます。
株主優待の取得方法(権利確定日・保有株式数)
ゼンショーホールディングスの権利確定日は3月末と9月末です。
株主優待は、100株(1単元)以上の株式を保有する株主を対象に贈呈されます。
つまり3月または9月の権利付き最終日(=権利確定日の2営業日前)に現物株式を100株(1単元)以上保有していれば株主優待をゲットできます。
株主優待の内容
株主は年2回、「株主様お食事ご優待券」がもらえます。保有株式数によってもらえる金額(枚数)が違います。3月末分は6月下旬(株主総会終了後)に、9月末分は12月上旬に発送されます。
株主様お食事ご優待券
保有株式数によってもらえる金額(枚数)は次の通りです。
保有株式数 | 優待内容 |
---|---|
100株以上300株未満 | 1,000円分(500円券×2枚) |
300株以上500株未満 | 3,000円分(500円券×6枚) |
500株以上1,000株未満 | 6,000円分(500円券×12枚) |
1,000株以上5,000株未満 | 12,000円分(500円券×24枚) |
5,000株以上 | 一律 30,000円分(500円券×60枚) |
株主優待券は、次の店舗で利用できます。
- 牛丼チェーン「すき家」
- スタンダードレストラン「ココス」
- ファミリー焼肉レストラン「宝島」
- メキシカンレストラン「エルトリート」
- 焼肉・しゃぶしゃぶ「牛庵」
- 焼肉倶楽部「いちばん」
- 手ごねハンバーグ・サラダバー「ビッグボーイ」
- 手ごねハンバーグ・サラダバー「ヴィクトリアステーション」
- 自家製うどん「久兵衛屋」
- 丼ぶりと京風うどん「なか卯」
- 回転寿司「はま寿司」
- パスタ専門店「ジョリーパスタ」
- 和食レストラン「華屋与兵衛」
株主優待券は、お釣りがでないため500円以上で利用したほうがお得です。また他の割引券との併用はできません。
有効期限は、3月31日時点の株主は同年12月31日まで、9月30日時点の株主は翌年6月30日までです。
代替品
300株以上保有の株主は、代替品交換制度を利用できます。
定められた期限内に未使用で最新の優待券(切り離し無効)を返送すると、優待券3,000円分1冊につき、次のいずれか1セットと代替できます。
- すき家牛丼の具
- すき家セット
- すき家×なか卯コラボセット
- なか卯セット
- トロナピッツァセット
- 十勝牛ビーフカレー
- はま寿司醤油ぽんずセット
- フェアトレードドリップバッグコーヒー
- フェアトレードレギュラーコーヒー
- ゼンショーサポーターズクラブ年会費
ゼンショーサポーターズクラブ(ZSC)
ゼンショーサポータズクラブという制度があります。これは、株主とゼンショーグループをつなぐ、双方向のコミュニケーションの場です。ゼンショーサポータズクラブに入会すれば様々な特典をうけられます。
主な特典
- 会員情報紙の送付
- グループ店舗でお得に使える特別お試し券の送付
- ゼンショーオリジナル商品の特別販売(通販)
入会資格は、ゼンショーホールディングスの株を保有していること個人であること。これだけす。入会後株主でなくなった場合は、会員期間中であっても会員資格が失効します。
入会方法は6月、12月に送られてくる「入会案内申込ハガキ」に返送するだけです。あとは、入会金・年会費払込用紙が送られてくるので支払いをすれば入会できます。
会費は、入会費が500円、年会費が1,000円かかります。
いつ届く?実際に到着したのでレビュー
私が株主優待を取得したのは、9月の権利月です。実際に株主優待が届いたのが12月6日なので、株主優待の権利を取得してからおよそ2ヶ月後に届いたということになります。
封筒を開封すると「ゼンショーサポータズクラブの入会案内申込ハガキ」と「中間報告書」、そして「株主様お食事ご優待券」が入っていました。私は100株しか買わなかったので1,000円分です。
「株主様お食事ご優待券の案内書」と「株主様お食事ご優待券」です。
株主様お食事ご優待券は、500円単位で利用できるようになっています。
代替品の紹介ページ
まとめ
ゼンショーホールディングス(7550)の株主優待は、牛丼チェーンの「すき家」を筆頭に、なか卯、ココス、ビッグボーイ、はま寿司、ジョリーパスタ、華屋与兵衛など幅広い外食店で利用できるため使い勝手が良い株主優待です。
特に「すき家」はサラリーマンの節約には欠かせないチェーン店の一つです。「吉野家」や「松屋」などと並んで低価格で牛丼・カレーを食べられます。
すき家だけでなく吉野家と松屋にも株主優待があるので、あわせて利用すればさらにランチ代を節約できます。
吉野家の株主優待については、以下の記事で解説しています。
松屋の株主優待については、以下の記事で解説しています。
300株以上保有していれば、代替品と交換することができるのも魅力です。サラリーマンはもちろんファミリーにもおすすめの株主優待です。
株主優待は実質手数料だけでタダ取りが可能です。株主優待をタダ取りするならクロス取引(つなぎ売り)可能な証券会社の口座を開設する必要があります。株主優待のタダ取りができる証券会社は以下の通りです。
株主優待のタダ取り(クロス取引・つなぎ売り)の具体的な方法については以下の記事で解説しているので参考にしてください。