東宝の株主優待の内容・取得方法・株主映画ご優待券(株主優待カード・株主映画ご招待券・株主演劇ご招待券)の使える映画館・使い方について解説していきます。
東宝について
東宝株式会社は、映画事業、映像事業、演劇事業、不動産経営事業を行っている企業です。東証一部に上場しています。会社の設立は1932年8月です。本社は東京都千代田区有楽町1-2-2にあります。
東宝の名前は、設立時の会社名である株式会社東京宝塚劇場の「東京宝塚」の略が由来になっています。
公式サイト 株式会社 東宝
株主優待の取得方法(権利確定日・保有株式数)
東宝の権利確定日は2月末と8月末です。
株主優待は、100株(1単元)以上の株式を保有する株主を対象に贈呈されます。
つまり2月末または8月末の権利付き最終日(=権利確定日の2営業日前)に現物株式を100株(1単元)以上保有していれば株主優待をゲットできます。
株主優待の内容
株主は年2回、保有株式数に応じて、以下の株主優待が贈呈されます。
- 100株以上:株主映画ご優待券
- 1,000株以上:株主カード及び株主映画ご招待券
- 10,000株以上:株主演劇ご招待券
株主映画ご優待券
保有株式数によってもらえる株主映画ご優待券は以下の通りです。
保有株式数 | 株主優待券 |
---|---|
100株以上 | 半年2枚 |
500株以上 | 半年8枚 |
株主映画ご優待券は、保有株式数が1,000株未満の株主にのみ送付されます。1,000株以上の場合は、株主映画ご招待券が送付されます。
株主優待券は、一般・学生・シニア・小人等にかかわらず、1名1回に限り800円で映画を鑑賞できます。
- 2月末の株主:6月から11月まで半年間通用の券を5月下旬に発行
- 8月末の株主:12月から翌年5月まで半年間通用の券を11月中旬に発行
株主カード及び株主映画ご招待券
保有株式数によってもらえる「株主カード」及び「株主映画ご招待券」は以下の通りです。
株主カード
保有株式数 | 株主カード貸与枚数 | |
---|---|---|
ご本人カード | ファミリーカード | |
1,000株以上 | 1枚 | 0枚 |
5,000株以上 | 1枚 | |
10,000株以上 | 2枚 | |
20,000株以上 | 3枚 |
株主カードは初回のみの発行(5月下旬または11月中旬)なので保管しておく必要があります。破損、汚損の場合はカードを返送することにより無償交換してもらえますが、紛失した場合は再発行手数料2,000円が必要になります。
ご本人カードは、株主本人以外でも利用できます。ファミリーカードの利用方法は、「ご本人カード」と同様です。
株主映画ご招待券
保有株式数 | 株主映画ご招待券発行シート数 ※半年につき |
---|---|
1,000株以上 | 1シート |
2,000株以上 | 2シート |
3,000株以上 | 3シート |
5,000株以上 | 6シート |
10,000株以上 | 10シート |
20,000株以上 | 15シート |
30,000株以上 | 20シート |
50,000株以上 | 25シート |
100,000株以上 | 30シート |
1シートは、招待券6枚綴りになっています。それぞれの内訳は以下の通りです。
- 2月末:6・7月、8・9月、10・11月に有効な招待券各2枚(5月下旬発行)
- 8月末:12・1月、2・3月、4・5月に有効な招待券各2枚(11月中旬発行)
株主映画ご招待券は、株主や親しい方に、営業に支障のない範囲で映画を無料で鑑賞してもらうことにより東宝グループの事業活動への理解を一層含めてもらうことが趣旨になっています。
そのため、株主映画ご招待券の有償譲渡は、趣旨に反するだけでなく、有料興行において映画配給、興行会社が本来得られるはずの対価を得られないことになり、映画興行の健全な市場形成を阻害し、株主共同の利益を害するものになるため、株主映画ご招待券の有償譲渡行為はできません。
株主カード及び株主映画ご招待券の使い方・使える劇場
株主カードと株主映画ご招待券は、映画館チケット売場等で提示し、双方に記載された優待番号が一致した時に利用できます(自動券売機、インターネット予約システムには対応していません)。
どちらか片方だけでは、鑑賞できません。
株主映画ご招待券は、一般劇場と特定劇場で必要枚数が異なります。
- 一般劇場:1名1枚
- 特定劇場(かつ他社配給作品):2枚
特定劇場とは、以下の劇場を指します。
- TOHOシネマズ 日比谷
- TOHOシネマズ 六本木ヒルズ
- TOHOシネマズ 新宿
- TOHOシネマズ 梅田
- TOHOシネマズ なんば・本館
株主優待制度で鑑賞できる上映作品は、新作公開の映画作品のみです。以下のような「特別興行」の作品では利用できません。
- 舞台挨拶付き上映
- 「午前十時の映画祭」などの旧作リバイバル上映
- その他特別上映作品や期間限定上映のアニメ及び実写作品、生中継、及び録画作品の上映など
株主演劇ご招待券
保有株式数によってもらえる「株主演劇ご招待券」は以下の通りです。
保有株式数 | 発行枚数 |
---|---|
10,000株以上 | 1公演分につき A席券1枚 |
30,000株以上 | 1公演分につき A席券2枚 |
50,000株以上 | 1公演分につき S席券3枚 |
株主演劇ご招待券の送付時期は以下の通りです。
- 2月末:5月~10月までの期間中に6公演分を送付
- 8月末:11月~4月までの期間中に6公演分を送付
招待可能な公演がない場合(劇場の休館、貸館、または売切れ等)は、映画ご招待券として利用可能です。
- 10,000株以上:6枚
- 30,000株以上:12枚
- 50,000株以上:18枚
株主劇場ご招待券は、劇場名、公演名と観劇日時が指定されていますが、そのままでは入場できません。座席を確実に確保するため、観劇日の5日前までに劇場へ電話予約するか、劇場窓口にて座席券への引換えが必要です。
座席に余裕がある場合に限り、指定日時の招待券から日時の変更が可能です。
いつ届く?実際に到着したのでレビュー
8月末に取得した権利確定日の株主映画ご優待券が届いたのが11月1日なので、株主優待の権利を取得してからおよそ2ヶ月で届いたということになります。
封筒を開封すると「株主優待券」と「株主優待券利用可能店舗一覧」が入っています。
株主優待券です。
株主優待券の裏面には、利用上の注意事項が記載されています。
また、株主は東宝カレンダーを優待価格で購入することができます。
まとめ
東宝(9602)の株主優待は、映画好きには最高な優待内容です。
100株の保有で映画を800円で鑑賞することができます。私はあまり映画館に行かないほうなので800円の鑑賞券で十分ですが、映画が好きで頻繁に行く人なら1,000株以上保有してもいいかもしれません。
1,000株以上となると資金的にも結構必要になってくるため少しハードルは高いですが、映画を無料で鑑賞できます。10,000株以上なら、演劇も無料で鑑賞できます。
映画鑑賞が趣味なら、間違いなくおすすめの銘柄の一つといえます。
株主優待は実質手数料だけでタダ取りが可能です。株主優待をタダ取りするならクロス取引(つなぎ売り)可能な証券会社の口座を開設する必要があります。株主優待のタダ取りができる証券会社は以下の通りです。
株主優待のタダ取り(クロス取引・つなぎ売り)の具体的な方法については以下の記事で解説しているので参考にしてください。