dカード GOLDというドコモが発行しているクレジットカードがあります。
dカード GOLDは、dカードの上位にあたるカードです。
dカードとdカード GOLDの違いについては、以下の記事で解説しています。
dカード GOLDは、一般的なゴールドカードと同程度の年会費が必要ですが、その分特典も充実しています。ドコモ利用者が dカード GOLD会員になれば dカード GOLDのメリットを最大限生かせますが、ドコモ利用者以外はメリットが一部制限されてしまいます。
そのため、dカード GOLDはドコモ利用者にぜひとも保有してほしい1枚です。
2023年6月28日(水)には、会員数が1,000万人を突破し、インターネットによる標本調査では、ゴールドカードの中で利用者数No.1のカードになりました(2023年5月調査時点)。
また、従来は20歳以上かつ学生不可のカードでしたが、2023年7月31日以降は18歳以上の学生でも申込可能になり、学生が初めて持つゴールドカードとして強くおすすめできるカードになりました。
それでは、dカード GOLDの特徴やメリット・デメリットについて解説していきます。
目次
dカード GOLDの基本情報
カード名 | dカード GOLD |
---|---|
カードデザイン | |
発行会社 | 株式会社NTTドコモ |
年会費 | 11,000円(税込) |
入会条件 | 1.満18歳以上(高校生不可) 2.安定した継続収入があること 3.個人名義であること(法人名義不可) 4.本人名義の口座を支払い口座として設定すること 5.その他ドコモが定める条件を満たすこと |
家族カード | 1枚目無料 2枚目以降1,100円(税込) |
ETCカード | 無料 |
国際ブランド | Visa / Mastercard |
電子マネー | iD(一体型・携帯型)、Apple Pay |
ポイント | dポイント |
ポイント有効期限 | 獲得月から起算して48か月後の月末 |
ポイント付与率 通常 | 1.0% ※100円につき1ポイント |
締め日/支払日 | 毎月15日 / 翌月10日 ※金融機関休業日の場合は翌営業日 |
海外旅行傷害保険 | 最大1億円(自動付帯・利用付帯) |
国内旅行傷害保険 | 最大5,000万円(利用付帯) |
お買い物あんしん保険 | 年間300万円まで |
最短5分の入会審査
dカード GOLDは、以下の2つの条件を満たしていれば最短5分で入会審査が完了します。
- 9:00~19:50(土日祝含む)にカード申込み手続きが完了していること
- 申込み時に引き落とし口座の設定が完了していること
実際にカードが手元に届くのは、最短5日です。審査期間が長いと落ち着かない日が続くため、迅速な審査を行ってくれるのは精神的にも助かります。
dカード GOLDの申込みから届くまでの流れについては、以下の記事で解説しています。
dカード GOLDのカードフェイス(カードデザイン)
dカード GOLDは環境に配慮したリサイクル素材が採用されており、クレジットカード番号や有効期限などのカード情報はカードの裏面に集約されているためセキュリティ面も安全です。
カードデザインは全3種類から選択できます。
- 通常デザイン:1種類
- ポインコデザイン:2種類(実写、イラスト)
通常デザインとポインコデザインでは、特典・機能面に違いはないので、好きな方を選べばOKです。家族会員も好きなデザインを選ぶことができます(本会員と異なるデザインもOK)。
ETCカード
dカード GOLDならETCカードの、発行料・年会費ともに無料です。
ETCカードの利用でも通常のクレジットカード払いと同じように、100円ごとに dポイントが1ポイントたまります。還元率は1.0%です。
電子マネー
iD
iDは、NTTドコモのケータイクレジットサービスです。dカードは、株式会社NTTドコモが発行しているクレジットカードなので当然「iD」を利用できます。
「iD」は「マークのある加盟店」の端末にカードやスマートフォンなどをかざすだけで支払いが完了する簡単で便利な決済サービスです。
「iD」は、ポストペイ(後払い)方式の電子マネーです。他にも有名なポストペイ方式の電子マネーとしてJCBの「QUICPay(クイックペイ)」があります。ポストペイ方式の便利なところは、事前チャージ不要で利用できることです。
自動販売機や少額決済にも利用できるので、無駄なくポイントを貯めることができます。
dカード GOLDの場合は、携帯型もしくはクレジット一体型の2つから選択できます。
Apple Pay
dカード GOLDでは、Apple Payを利用できます。
Apple Payとは、対象のiPhone、Apple Watchに、対応するクレジットカードを設定することで、安心・安全・スピーディーに支払いができるサービスです。Apple Payは、事前チャージ不要で利用できます。「マークのある加盟店」で、レジの担当者にiDで支払うことを伝えて、Touch IDに指を載せたまま(Face IDを利用する場合は、Face ID認証後)対象のiPhoneをリーダーにかざすだけで簡単に決済できます。
自動販売機や少額決済にも利用できるので、無駄なくポイントを貯められます。
Apple Payを利用するには、「Wallet」アプリを起動して手順に従ってカードを追加するだけです。
ポイント
dポイントがたまる
dカード GOLDのポイント還元率は1.0%(100円で1ポイント)です。
一般的なクレジットカードの還元率は0.5%程度なので、還元率1.0%のdカード GOLDは、クレジットカードの中でも高還元率といえます。
dカード ポイントモール
dカードには、お得にポイントをためられる「dカード ポイントモール」というサービスがあります。dカード ポイントモールを経由するだけで、通常の1.5~10.5倍のポイントがたまります。
利用方法も簡単です。dカード ポイントモールを経由して、dカードで決済するだけです。
以下のようなサイトがあります(一例です)。
- Amazon
- 楽天市場
- Yahoo!ショッピング
- じゃらん
- 楽天トラベル
- 一休.com
上記以外にも多数のECサイトがあります。詳細については以下のリンクより確認できます。
公式 dカード ポイントモール
dカード特約店
dカード特約店とは、dカード決済でいつもの買い物より多くのdポイントがもらえたり、割引などの特典があるお得なお店です。
以下のような店舗が特約店になっています(一例です)。
- ENEOS
- JAL
- ノジマ
- マツモトキヨシ
- ココカラファイン
- 丸善ジュンク堂書店
- 紀伊國屋書店
- タワーレコード
特約店によって特典をうけられる決済方法に条件があります。詳細な条件などについては以下のリンクより確認できます。
公式 dカード特約店
dポイントの使い方
たまった「dポイント」は以下のような使い方ができます(赤字は期間・用途限定ポイントも使えます)。
- d払い(1pt = 1円)
- dポイント加盟店での買物(1pt = 1円)
- iDキャッシュバックへの交換(100pt = 100円分)
- dポイントで株購入(日興フロッギーや大和コネクト証券)
- ドコモのケータイ料金に充当(1pt = 1円)
- ドコモ光の料金に充当(1pt = 1円)
- ドコモでんきの料金に充当(1pt = 1円)
- ポイント投資(100ポイント単位)
他にもマイルやスターバックスカードのチャージに交換することもできます。
- JALのマイル(1,000pt = 500マイル)
- スターバックス カード チャージ(3,000pt = 3,000円分)
dカード・dカード GOLD共通特典
ノジマで最大5%お得
ノジマで、dカード GOLDを使って買い物すると最大5%お得になります。
内訳は以下の通りです。
- カード決済(3%OFF+1%還元)+カード提示(1%還元)
dカード GOLDの限定特典
dカード GOLD年間ご利用額特典
dカード GOLD年間ご利用額特典は、dカード GOLD会員限定の特典です。
入会2年目以降に前年度(前々年12月16日~前年12月15日)のショッピング利用金額(税込)に応じて以下の特典が進呈されます。
- 100万円以上:11,000円(税込)相当
- 200万円以上:22,000円(税込)相当
特典の内容は金額相当のクーポンで、指定のサイトで利用できます。クーポンの交換先については以下のリンクから確認できます。
毎月の利用金額の目安としては、年間100万円以上を目指すなら毎月83,500円、200万円以上を目指すなら167,000円の利用が必要になります。
電子マネーへのチャージ(モバイルSuica、モバイルPASMO、モバイルICOCA、楽天Edy、ANA Pay、nanaco、SMART ICOCA、TOYOTA Wallet、WAON)、プリペイドカードへのチャージ(dカードプリペイド、三井住友VISAプリペイド)、「THEO+ docomo」におけるdカード積み立て、ドコモのバリューコースにおける分割支払金/分割払金、ドコモの端末代金における分割払い(残債一括精算含む)、キャッシング返済金、各種手数料(リボ払い手数料、分割払い手数料、再発行手数料、回収事務手数料)、年会費、遅延損害金、ユニセフ募金・国境なき医師団募金・ドコモチャリティ募金、海外でdカードを紛失・盗難された場合に暫定的に発行する緊急カードでのショッピング
ドコモのケータイ / ドコモ光の利用料金の10%ポイント還元
dカード GOLDなら、利用携帯電話番号として登録されたドコモのケータイ(ahamo/irumoを除く)およびドコモ光(ahamo光を除く)の利用料金の10%ポイント還元をうけられます。
- 利用料金1,000円(税抜)につき100ポイント進呈
上記の内訳は以下の通りです。
- 通常ポイント (1%)+ dカード GOLD特典ポイント(9%)
毎月のドコモケータイおよびドコモ光の料金が10,000円を超えていれば、年間で12,000ポイント付与されるため、ポイント還元だけで年会費分を回収できます。
空港ラウンジサービス
dカード GOLD会員は、空港ラウンジを無料で利用できます。
ラウンジ入口で、dカード GOLDと当日のフライトチケットの半券を提示するだけで利用できます。ラウンジでは、ドリンクサービスやインターネットサービス、新聞や雑誌の閲覧など出発前の時間をゆったりと過ごせます。
dカード GOLDで使える空港ラウンジについては以下の記事で確認できます。
dカード GOLDだと、同伴者の利用は有料ですが、クレジットカードの中には空港ラウンジを同伴者1名まで無料で利用できるカードがあります。
空港ラウンジを同伴者1名無料で利用できるクレジットカードについては、以下の記事で解説していますので家族で空港ラウンジを利用するのが多い人などは参考にしてください。
dカードゴールドデスク
dカード GOLD会員は、dカードゴールドデスクを利用できます。クレジットカード会社で用意されているゴールドデスクは、通常のデスク(電話窓口)よりも繋がりやすいのが特徴です。
主に以下のような問い合わせが可能です。
- dカード GOLDに関する問い合わせ・注文
- 利用代金明細書など各種案内の届け先住所変更
- 各種付帯サービスの問い合わせ・注文
- リボ・分割払いなど、ファイナンスサービスに関する相談・注文
- 各種資料の注文
【2018年5月終了】USJドコモラウンジ
2018年5月のdポイントクラブのリニューアルにより、dカード GOLDのdポイントクラブの優待が一切なくなった影響により、「USJドコモラウンジ」の応募資格はなくなりました。
【2018年5月終了】JALのサクララウンジ
2018年5月のdポイントクラブのリニューアルにより、dカード GOLDのdポイントクラブの優待が一切なくなった影響により、「JALのサクララウンジ」の応募資格はなくなりました。
付帯保険
海外旅行傷害保険
dカード GOLDの海外旅行傷害保険は自動付帯と利用付帯です。
自動付帯と・利用付帯の違いは以下の通りです。
- 自動付帯:カードを持っているだけで自動的に適用される保険
- 利用付帯:カードを利用した場合に限り適用される保険
dカード GOLDの場合は、カードを保有しているだけで補償をうけられますが、カードを利用すれば補償金額がアップします。
dカード GOLDの海外旅行傷害保険は「家族特約」も付帯しています。家族特約は、生計を共にする配偶者や満19歳未満の同居の親族、または、別居の未婚の子を対象に最高1,000万円まで補償してくれる特約です。
海外の医療費は、日本より高額なので海外旅行に行く場合は、海外旅行傷害保険が付帯したクレジットカードを1枚持って行くだけで安心感が全然違います。
補償期間は、1旅行につき90日間まで補償してくれるので、長期間の旅行でも安心です。
<海外旅行傷害保険の詳細>
本人会員・家族会員 | 家族特約 | |
---|---|---|
傷害死亡 | 1億円※1 | 1,000万円 |
傷害後遺障がい | 400万円~1億円※1 | 40万円~1,000万円 |
傷害・疾病治療費用 ※一事故/一疾病の限度額 | 300万円 | 50万円 |
賠償責任 ※一事故の限度額 | 5,000万円 | 1,000万円 |
携行品損害 ※年間限度額 ※自己負担額:1事故3,000円 | 最高50万円 盗難時30万円 | 15万円 |
救援者費用 ※年間限度額 | 500万円 | 50万円 |
海外航空便遅延費用特約 | 航空便遅延費用:以下のいずれか高い金額を定額支払い 宿泊施設の客室料:3万円 交通費 or 旅行サービス取消料:1万円 食事代:5,000円 手荷物遅延:3万円 |
※1 海外旅行費用をdカード GOLDで支払った場合の支払い保険金額。条件を満たさない場合の保険金額は傷害死亡時5,000万円、傷害後遺障がい時200万円~5,000万円となります。
国内旅行傷害保険
dカード GOLDの国内旅行傷害保険は、利用付帯です。
「家族特約」は付帯していません。
国内旅行傷害保険では、以下の1~3の場合に限り補償されます。
- 公共交通機関を利用中の傷害事故
- 宿泊施設に宿泊中の火災・破裂・爆発による傷害事故
- 宿泊を伴う募集型企画旅行に参加中の傷害事故
<国内旅行傷害保険の詳細>
担保項目 | 保険金額 (本会員・家族会員) | |
---|---|---|
国内旅行傷害保険 | 傷害死亡保険金 | 5,000万円 |
傷害後遺障がい保険金 | 200万円~5,000万円 | |
入院保険金 | 日額5,000円 | |
通院保険金 | 日額3,000円 | |
手術給付金 | 入院保険金日額の 5倍または10倍 | |
国内航空便 遅延費用特約 | 乗継遅延による宿泊・食事費用 | 2万円 |
手荷物遅延による衣類・生活必需品購入費用 | 1万円 | |
手荷物紛失による衣類・生活必需品購入費用 | 2万円 | |
出航遅延・欠航による食事費用 | 1万円 |
お買物あんしん保険(動産総合保険)
dカード GOLDには、お買物あんしん保険(動産総合保険)が付帯しています。
3,000円の自己負担金が必要ですが、dカード GOLDで決済した商品であれば、最大300万円まで補償してくれます。
海外・国内問わず補償の対象になります。補償期間は、購入日を含めて90日間です。補償対象は、偶然による事故(破損事故、火災事故、盗難事故)に限ります。
会員補償制度
紛失・盗難によりクレジットカードが不正使用されても、カード紛失・盗難の届け日から90日前にさかのぼり、その後に発生した損害額についてドコモが全額補償してくれます。
90日前という期間制限があるので、紛失したり盗難された場合は、すぐにドコモに連絡することが大事です。
dカードケータイ補償
dカードケータイ補償とは、dカードで利用中の携帯電話端末が、偶然の事故により紛失・盗難または修理不能(水濡れ・全損など)になった場合に、購入費用の一部をサポートするサービスです。
サポート対象になるのは、新たに同一機種・同一カラーの携帯電話端末をドコモショップでdカードにて購入する場合に限ります。
dカード GOLD会員であれば、購入から3年以内であれば最大10万円まで補償してくれます。最近の機種は一括購入すれば10万円近くするため、もしもの時に頼りになります。
dカードケータイ補償については、以下の記事で詳細に解説しています。
その他のサービス・特典
VJデスク(旅のサポート)
旅先で万が一アクシデントに遭った場合、VJデスクを利用すれば現地事情に精通した日本語スタッフが快適であんしんな旅をサポートしてくれます。海外の見知らぬ地では、強力なサービスになります。
緊急時以外にも基本的なインフォメーションサービスや各種チケットやレストラン、ホテルの予約・手配なども行ってくれます。
ホノルル(アメリカ)のデスクには、休憩や待ち合わせなどに利用できるラウンジが併設されています。dカード会員であればラウンジを無料で利用できます。ラウンジでは、ソフトドリンクの無料サービスやWiFi接続サービス、携帯電話の充電などが行えます。
海外緊急サービス
緊急(カード)サービス
海外でdカードを紛失・盗難した場合に暫定的なクレジットカードを発行してくれます。発行されたクレジットカード(緊急カード)は、現地まで届けてくれます。
dカード会員だと11,000円(税込)かかりますが、dカード GOLD会員であれば無料で対応してもらえます。
帰国後、改めてクレジットカードを再発行する場合の再発行手数料も dカード GOLD会員なら無料です。dカード会員の場合は、再発行手数料1,100円(税込)が必要です。
緊急(キャッシュ)サービス
財布などが紛失・盗難などにあった場合に、1,000米ドル相当額以内の現地通貨をキャッシュサービスとして用意してくれます。別途キャッシュサービスの利息がかかります。
海外では、現地通貨を保有しているのとしていないのでは安心感が全然違います。緊急(カード)サービスとあわせて利用すれば二重で安心できます。
dカード GOLDのデメリット
年会費が必要
dカード GOLDは、初年度から年会費が11,000円(税込)必要です。年会費を無料にする方法や減額する方法はありません。
しかし、年間100万円以上利用すれば、dカード GOLD会員限定の「年間ご利用額特典」で年会費相当の特典が付与されるため実質年会費相当分を回収できます。
上記のサービスに加えてdカード GOLD会員限定で付帯している海外・国内旅行傷害保険や空港ラウンジの利用など充実した特典が付帯しているので、年会費11,000円は決して高くありません。
まとめ
個人的には、ドコモ利用者であれば、dカード GOLDをおすすめします。dカード GOLDをメインカードとして利用すれば、ポイント還元などで年会費相当は回収できます。
dカードケータイ補償は、購入から3年以内であれば最大10万円まで補償してくれるので、もしもの時に無駄な出費をする必要なく新機種が手元に戻ってきます。
ドコモユーザーの方は、特にメリットが充実しているので、ぜひ一度検討してみてください!