JCBプラチナは、JCBのオリジナルシリーズの中で直接申し込み可能なカードの中で最上位の券種です。JCBプラチナが登場する2017年10月24日まではJCBゴールドが直接申し込み可能な最上位の券種でした。
20歳以上から申込み可能なJCBゴールドと違い、JCBプラチナは25歳以上からでなければ申込みできません。
特典やサービスは、JCBカードの最高峰「JCBザ・クラス」と比べてもほとんど遜色ない程の充実ぶりです。「JCBザ・クラス」と大きく違うところは、有名テーマパークのオフィシャルスポンサーならではの特典とメンバーズセレクションの有無ぐらいです。逆に言えばディズニー関連にあまり興味がないのであれば、JCBプラチナで十分ともいえます。
JCBプラチナのメリット・デメリット、使い方について解説します。
目次
JCBプラチナの基本情報
カード名 | JCBプラチナ |
---|---|
カードデザイン | |
発行会社 | 株式会社ジェーシービー |
年会費 | 27,500円(税込) |
入会条件 | 25歳以上で 本人に安定継続収入のある方 |
家族カード | 1人目は無料 2人目から3,300円(税込) |
ETCカード | 無料 |
国際ブランド | JCB |
電子マネー | QUICPay、Apple Pay、Google Pay、タッチ決済 |
ポイント | Oki Dokiポイント |
ポイント有効期限 | ポイント獲得月から5年間 |
ポイント付与率 | 0.5~10.0% ※最大還元率はJCB PREMO に交換した場合 |
締め日/支払日 | 公式サイト参照 |
海外旅行傷害保険 | 最高 1億円(利用付帯) |
国内旅行傷害保険 | 最高 1億円(利用付帯) |
国内・海外航空機遅延保険 (利用付帯) | 乗継遅延費用:2万円 出航遅延費用:2万円 寄託手荷物遅延費用:2万円 寄託手荷物紛失費用:4万円 |
ショッピングガード保険 | 最高500万円 |
JCBプラチナの特徴
JCBプラチナは、JCBオリジナルシリーズという種類のカードです。
JCBオリジナルシリーズ共通の特典・サービスをうけられる
JCBオリジナルシリーズのカードなら、以下のJCBオリジナルシリーズ共通の特典・サービスをうけられます。
JCBオリジナルシリーズの共通の特典・サービスは以下の通りです。
- 海外利用でOki Doki ポイント2倍
- Oki Doki ランド経由でOki Doki ポイント最大20倍
- ポイント優待店(JCB ORIGINAL SERIESパートナー)でポイント還元率アップ
- JCBスターメンバーズ(年間利用金額に応じて還元率&抽選口数アップ)
- QUICPay・Apple Pay・Google Payが使える
- 強固なセキュリティ
- ICカード
- 不正検知システム
- 本人認証サービス「J/Secure™」
- J/Secureワンタイムパスワード™
- JCBでe安心
- ETCカード(スルーカード)の発行手数料・年会費が無料
- JR東海エクスプレス予約サービス(プラスEX会員)を利用可能
- JCBトラベルで特典をうけられる
- JCBプラザ・JCBプラザ ラウンジを無料で利用可能
JCBオリジナルシリーズの共通特典・サービスについては以下の記事にまとめていますので詳細を確認したい方は参考にしてください。
GOLD Basic Service共通の特典・サービスをうけられる
JCBプラチナは、JCBプレミアムカードの一種です。
JCBプレミアムカードとは、以下のカードの総称です。
- JCBザ・クラス ※招待制
- JCBプラチナ
- JCBゴールド ザ・プレミア ※招待制
- JCBゴールド
- JCBネクサス
JCBプレミアムカード会員は、「GOLD Basic Service(ゴールドベーシックサービス)」というJCBプレミアムカード会員専用のサービスをうけられます。
GOLD Basic Serviceの共通特典・サービスは以下の通りです。
- 会員専用デスク(通話料無料)
- 会員情報誌「JCB THE PREMIUM」(毎月無料で届く)
- JCBオリジナルカレンダー(年1回無料プレゼント)
- 空港ラウンジ(無料で利用可能)
- ラウンジ・キー(US32ドルで利用できる空港ラウンジサービス)
- JCBトラベル Oki Dokiトクトクサービス(ポイント5倍)
- 有名テーマパークへの旅トラベル特典
- 手荷物無料宅配券サービス
- 京爛漫(京都の旅館、飲食店、名品店にて優待をうけられる)
- JCB チケットサービス(良席保証・先行販売・特典付チケットを毎月案内)
- ゴルフエントリーサービス(優待料金でプレー可能)
- JCBゴールド ゴルフイベント(JCB主催のゴルフコンペなどに参加可能)
- JCBゴルファーズ倶楽部(憧れの名門コースを気軽にプレー)
- JCB GOLD Service Club Off(スタンダード会員が無料)
- 人間ドックサービス(全国の優良医療機関の人間ドックを優待料金で)
- ドクターダイレクト24(医師などの専門スタッフへの相談が無料)
- 健康チェックサービス(痰などの検体を郵送するだけで検査できる)
- JCB暮らしのお金相談ダイヤル(お金について税理士などへの相談が無料)
- ゴールドフラワーサービス(全品5%引き)
GOLD Basic Serviceは、JCBゴールド以上が利用できる共通特典ということもあり「空港ラウンジ」や「会員専用デスク」など一般的なゴールドカードの特典は網羅されています。
GOLD Basic Serviceの共通特典・サービスについては以下の記事にまとめていますので詳細を確認したい方は参考にしてください。
上記の「JCBオリジナルシリーズ」または「GOLD Basic Service」の共通特典・サービス以外で、JCBプラチナ独自または充実している機能・優待特典・サービスは主に以下の項目になります。
- カードフェイス(カードデザイン)
- 年会費
- 付帯保険
- 海外旅行傷害保険
- 国内旅行傷害保険
- 国内・海外航空機遅延保険
- ショッピングガード保険
- 空港ラウンジ(同伴者1名まで無料)
- プライオリティ・パス
- JCB Lounge 京都
- 有名テーマパークのオフィシャルスポンサーならではの特典
- プラチナ・コンシェルジュデスク
- グルメ・ベネフィット
- グルメルジュ powered by TABLE REQUEST
- JCBプレミアムステイプラン
- ポイント有効期限は5年間
JCBプラチナのカードフェイス
JCBプラチナのカード券面は銀箔押しになっており、高級感のあるクールなデザインです。実際に手に取ってみるのと、画像でみるのとでは大きな差があります。
JCBプラチナの年会費
JCBプラチナの年会費は以下の通りです。
- 27,500円(税込)
家族カードの年会費は以下の通りです。
- 1人目:無料
- 2人目以降:3,300円(税込)
JCBプラチナの付帯保険
海外旅行傷害保険
JCBプラチナの海外旅行傷害保険は利用付帯です。
自動付帯と・利用付帯の違いは以下の通りです。
- 自動付帯:カードを持っているだけで自動的に適用される保険
- 利用付帯:カードを利用した場合に限り適用される保険
JCBプラチナの海外旅行傷害保険には「家族特約」も付帯しています。家族特約は、生計を共にする家族で満19歳未満の子を対象に最高1,000万円まで補償してくれる特約です。
海外の医療費は、日本より高額なので海外旅行に行く場合は、海外旅行傷害保険が付帯したクレジットカードを1枚持って行くだけで安心感が全然違います。
補償期間は、1旅行につき最長3ヵ月間まで補償してくれるので、長期間の旅行でも安心です。
電話サポートも充実していて、旅先で万が一アクシデントに遭った場合、JCBプラザコールセンター(海外)を利用できます。24時間365日、日本語でサポートしてくれるため、海外の見知らぬ地では、強力なサポートになります。
<海外旅行傷害保険の詳細>
担保項目 | 保険金額 | |
---|---|---|
本会員・家族会員 | 家族特約 | |
傷害死亡・後遺障害 | 最高1億円 | 最高1,000万円 |
傷害治療費用 | 1,000万円限度 | 200万円限度 |
疾病治療費用 | 1,000万円限度 | 200万円限度 |
賠償責任 | 1億円限度 | 2,000万円限度 |
携行品損害 ※自己負担:1事故3,000円 | 100万円限度 | 50万円限度 |
救援者費用 | 1,000万円限度 | 200万円限度 |
国内旅行傷害保険
JCBプラチナの国内旅行傷害保険は利用付帯です。
「家族特約」は付帯していません。
国内旅行傷害保険では、以下の1~3の場合に限り補償されます。
- 公共交通機関を利用中の傷害事故
- 宿泊施設に宿泊中の火災・破裂・爆発による傷害事故
- 宿泊を伴う募集型企画旅行に参加中の傷害事故
事故日を含めて7日以内に治療が終了した場合は、入院保険金、通院保険金、手術保険金は支払われません(8日以上の治療から対象)。
<国内旅行傷害保険の詳細>
担保項目 | 保険金額 (本会員・家族会員) |
---|---|
傷害死亡・後遺障害 | 最高1億円 |
入院保険金 | 日額5,000円 |
通院保険金 | 日額2,000円 |
手術保険金 | 5,000円 × (10倍~40倍) |
国内・海外航空機遅延保険
JCBプラチナには、国内・海外航空機遅延保険が付帯してます。利用付帯です。
国内・海外航空機遅延保険は、航空便の遅延や欠航、手荷物の配達遅延・紛失などで負担した一定の費用を補償してくれます。補償対象者は、カード本会員と家族会員です。
「家族特約」は付帯していません。
<国内・海外航空機遅延保険の補償内容>
担保項目 | 保険金額 (本会員・家族会員) |
---|---|
乗継遅延費用保険金(客室料・食事代) | 2万円限度 |
出航遅延費用など保険金(食事代) | 2万円限度 |
寄託手荷物遅延費用保険金(衣料購入費等) | 2万円限度 |
寄託手荷物紛失費用保険金(衣料購入費等) | 4万円限度 |
ショッピングガード保険
JCBプラチナには、ショッピングガード保険が付帯しています。
補償対象者は、本会員と家族会員です。
JCBプラチナで決済した商品に万一破損や盗難などの損害が発生した場合、国内外を問わず購入日から90日間補償してくれます。
- 年間補償限度額:会員1名につき最高500万円
補償金額は、領収書に記載された物品の購入金額(修理が可能な場合は修理金額)から自己負担額3,000円を控除した金額になります。
空港ラウンジ(同伴者1名無料)
空港ラウンジは、JCBゴールドでも利用できますが、JCBプラチナとの違いは以下の通りです。
- JCBゴールド:本会員のみ利用可能
- JCBプラチナ:本会員+同伴者1名まで利用可能
友達同士やカップル、家族で空港ラウンジを利用する機会があった時、自分だけ空港ラウンジを利用するのは、さすがに使いにくいです。
しかし、JCBプラチナであれば、同伴者も1名まで無料で利用できるので、一緒にラウンジを利用できます。4人家族であれば、夫が本会員、妻が家族会員になれば、子供2名まで一緒にラウンジを無料で利用できます。
JCBカードで使える空港ラウンジについては、以下の記事で確認できます。
プライオリティ・パス
プライオリティ・パスは、プライオリティ・パス社が提供する世界約130の国や地域、約500の都市で約1,300ヵ所以上の空港ラウンジを利用できるサービスです。
プライオリティ・パス自体は、特定のクレジットカードなどを持っていなくても年会費さえ支払えば誰でも発行できます。ただし公式ホームページからプライオリティパスを申し込むと年会費の高さに圧倒されます。
プライオリティ・パスの会員プラン一覧
プラン | 年会費 | 内容(利用料金) | 同伴者の利用料金 |
---|---|---|---|
スタンダード | 99米ドル | 利用するたびに32米ドル必要 | 32米ドル |
スタンダード・プラス | 299米ドル | 10回まで無料で利用可能 10回を超えると利用するたびに32米ドル必要 | |
プレステージ | 429米ドル | 無制限に利用可能 |
最低のスタンダードプランでも99米ドルです。ただし、キャンペーンを定期的に実施しているので、実際にはもう少し安く入会できる可能性があります。キャンペーン情報ならびにプライオリティ・パスの詳細については以下の公式サイトから確認してください。
年会費は為替の影響で多少前後します。以下に70~150円の範囲(5円単位)で年会費を日本円表記にしてみましたので参考にしてください。
米ドル/円 | プラン | ||
---|---|---|---|
スタンダード | スタンダード・プラス | プレステージ | |
150円 | 14,850円 | 44,850円 | 64,350円 |
145円 | 14,355円 | 43,355円 | 62,205円 |
140円 | 13,860円 | 41,860円 | 60,060円 |
135円 | 13,365円 | 40,365円 | 57,915円 |
130円 | 12,870円 | 38,870円 | 55,770円 |
125円 | 12,375円 | 37,375円 | 53,625円 |
120円 | 11,880円 | 35,880円 | 51,480円 |
115円 | 11,385円 | 34,385円 | 49,335円 |
110円 | 10,890円 | 32,890円 | 47,190円 |
105円 | 10,395円 | 31,395円 | 45,045円 |
100円 | 9,900円 | 29,900円 | 42,900円 |
95円 | 9,405円 | 28,405円 | 40,755円 |
90円 | 8,910円 | 26,910円 | 38,610円 |
85円 | 8,415円 | 25,415円 | 36,465円 |
80円 | 7,920円 | 23,920円 | 34,320円 |
75円 | 7,425円 | 22,425円 | 32,175円 |
70円 | 6,930円 | 20,930円 | 30,030円 |
JCBが発行してくれるプライオリティ・パスは利用回数の制限がないので、プランでいえば「プレステージ」同様です。海外に頻繁に行く人は、プライオリティ・パスの利用だけで年会費を回収できてしまいます。
お得なプライオリティ・パスですが、JCBの負担が大きいことが容易に想像できます。そのため、本会員のみ発行可能です。家族会員は発行してもらえません。同伴者は1名につき2,200円(税込)で利用できます。
JCB Lounge 京都(同伴者1名無料)
JCBプラチナ会員(本会員、家族会員)は、京都駅ビル内の「JCB Lounge 京都」を無料で利用できます。プラチナ会員1名につき、同伴者も1名まで利用できます。
一般的なラウンジ同様、フリードリンク、新聞・雑誌の閲覧などのサービスをうけられます。また手荷物も預かってもらえるので、観光するのにも便利です。
営業時間は、10:00~18:00(年中無休)です。
JCBラウンジ京都については、以下の記事で詳細に解説しています。
プラチナ・コンシェルジュデスク
JCBプラチナ会員は、24時間・365日利用可能な「プラチナ・コンシェルジュデスク」を利用できます。
国内・海外のホテルや、航空券・列車・レンタカーの手配など、旅行に関する各種サポートや、ゴルフ場・チケット・レストランなどのエンターテインメントに関する相談に対して可能な限り対応してくれます。
グルメ・ベネフィット
JCBプラチナ会員は、国内の厳選したレストランにて、所定のコースメニューを2名以上で予約すると、1名分の料金が無料になります(3名以上の場合でも無料になるのは1名のみ)。
本会員または家族会員あわせて利用期間中(A・B期間)にそれぞれ1回利用できます。各利用期間の定義は以下の通りです。
- A期間…4月1日から9月30日まで1回
- B期間…10月1日から翌年3月31日まで1回
利用する場合は、予約希望日の3日前(利用日は含まず)に、プラチナ・コンシェルジュデスクに電話すればOKです。
JCBプレミアムステイプラン
JCBプラチナ会員は、全国の上質なホテルと旅館に宿泊できる「JCBプレミアムステイプラン」を利用できます。
ホテルは、JCBならではのお値打ち価格で宿泊できる「スペシャルプライスプラン」。旅館はお客様満足度の高い旅館を数多く揃っています。
会員限定特典がついた施設もあり、ビジネスやプライベートでの滞在に利用できます。
JCBプラチナのポイント有効期限は5年間
JCBプラチナのポイント有効期限は、ポイント獲得月から5年間です。JCBゴールドの有効期限よりも2年間延長されているので、ポイント失効のリスクを大幅に減らせます。
- JCB カード S:ポイント獲得月から2年間
- JCBゴールド:ポイント獲得月から3年間
- JCBプラチナ:ポイント獲得月から5年間
JCBプラチナのデメリット
年会費が必要
JCBプラチナの年会費は27,500円(税込)です。
年会費は、初年度から必要で無料や減額する方法はありません。決して安い金額ではないので、金額に見合ったサービスを利用しなければ損です。
JCBプラチナでは「グルメ・ベネフィット」や「プライオリティ・パス」など年会費相当を一瞬で回収できるサービスや特典が豊富に用意されています。コンシェルジュサービスも利用できます。
サービスの充実ぶりを考えれば、お得な年会費です。
まとめ
JCBプラチナは、ステータスはもちろん、各種ベネフィットも充実しています。日本唯一の国際ブランドなので、安心感もあります。
また利用状況によっては、JCBカードの最高峰「JCBザ・クラス」のインビテーション(招待状)が届く可能性もあります。
JCBザ・クラスのインビテーション条件については以下の記事で解説しています。
JCBプラチナは、プラチナカードの中では年会費もお得な部類に入るので、初めてプラチナカードデビューする人には最適な1枚です。