イオン銀行には「イオン銀行キャッシュ+デビット」というカードがあります。イオンカードやWAON、イオンカードセレクトなどの特典もうけられるお得なカードです。
通常のイオン銀行キャッシュカードよりも明らかにお得です。通常のイオン銀行キャッシュカードを持つなら、イオン銀行キャッシュ+デビットがおすすめです。
さっそく、イオン銀行キャッシュ+デビットの特徴やメリット・デメリットなどを確認していきたいと思います。
目次
イオン銀行キャッシュ+デビットの基本情報
カード名 | デビットカード(イオン銀行キャッシュ+デビット) |
---|---|
カードデザイン | |
発行会社 | イオン銀行 |
年会費 | 無料 |
入会条件 | 15歳以上(中学生は除く) |
国際ブランド | JCB |
ポイント | WAON POINT |
ポイント付与率 | 0.5% 200円(税込)ごとに1ポイント |
ポイント有効期限 | 初回進呈月を起点に最大2年間 |
電子マネー | WAON |
イオン銀行キャッシュカード | 一体型 |
引き落とし口座 | イオン銀行のみ |
イオン銀行キャッシュ+デビットの特徴
イオン銀行キャッシュ+デビットは、以下の3つの機能が一体化したデビットカードです。
- イオン銀行キャッシュカード
- デビットカード
- 電子マネーWAON
デビットカードは、クレジットカードと違い、使ったその場で銀行口座から引落されます。現金感覚で使えるため、小銭を気にする必要がなくなります。
またクレジットカードのように一時的とはいえ借金する必要もないので、使いすぎてしまうリスクがありません。仮に使いすぎたとしても、自分の口座が0円になるだけなので安心です。
イオン銀行キャッシュ+デビットは、イオンカードの特典・WAONの特典・イオンカードセレクトの一部の特典をうけることができます。
使い方と使える店
イオン銀行キャッシュ+デビットは、クレジットカードと同じように使えます。
使い方の流れは以下の通りです。
- 買物前:イオン銀行普通預金口座に利用金額分の残高があることを確認
- 会計時:「JCBで1回払い(クレジット払い)」と伝えます(※1)
- 会計後:利用代金がイオン銀行普通預金口座から即時に引落されます
※1:デビット払いと伝えると「J-Debit」と間違われる場合があります。ちなみに1回払い以外は選択不可です。
イオン銀行キャッシュ+デビットは、国内・海外のJCB加盟店およびイオンマークのある加盟店・ネットショッピングで利用できます。(一部利用できない店舗もあります)
ただし、以下の形態・業種の加盟店では利用できません。
- ガソリンスタンド
- 高速道路通行料金、機内・車内販売
- 一部のタクシー
- 登録型加盟店(カード番号を登録し継続的に利用額を支払う加盟店)
例)インターネットサービスプロバイダ、保険会社、公共料金、など - 紙伝票で決済処理を行う加盟店
また以下の加盟店では利用できません。
保険など |
---|
NKSJひまわり生命、SBI損害保険株式会社、アクサダイレクト、エイチ・エス損害保険、カーディフ・アシュアランス・ヴィ、少額短期保険ハウスガード株式会社、東京海上日動あんしん生命、三井住友海上あいおい生命 |
電子マネーなど |
Edyチャージ、nanacoチャージ、西日本旅客鉄道(Smart ICOCAチャージ取引のみ) |
公営競技・totoなど |
JRA、toto(スポーツ振興くじ) |
通販など |
QVCジャパン、ジュピターショップチャンネル、スクロール |
その他 |
TSUTAYA DISCAS、イズミカントリークラブ、九州通信ネットワーク、コープ近畿、ダスキン、民事法務協会、めいほう高原開発(スキー場)、ワコール |
審査
イオン銀行キャッシュ+デビットの審査は原則ありません。
15歳以上(中学生は除く)であれば、誰でもイオン銀行キャッシュ+デビットを作ることができます。
イオンカード・WAONの特典をうけられる
イオン銀行キャッシュ+デビットは、クレジットカードではありませんが、イオンマークのカード(イオンマークのあるカード)なので、イオンマークのカード共通の特典・サービスをうけられます。
イオンマークのカード共通の特典・サービス
- イオングループの対象店舗でいつでもポイント2倍
- 毎月5のつく日は「お客さま わくわくデー」でポイント2倍
- 毎月10日は「AEON CARD Wポイントデー」でどこでもポイント2倍
- 毎月10日は「ありが10デー」でイオングループの対象店舗でポイント5倍
- 毎月15日は「G.G 感謝デー」で5%OFF(55歳以上限定)
- 毎月20日・30日は「お客さま感謝デー」で5%OFF
- イオンカードポイントモール経由でポイントがお得にたまる
- AEONCARD ポイントクラブ(優待加盟店)の利用でポイント最大3倍
- Web明細(環境宣言)
- ETCカードの発行手数料・年会費が無料
- Apple Payが使える
- JR東海エクスプレス予約サービス(プラスEX会員)を利用可能
- ショッピングセーフティ保険が付帯
- クレジットカード盗難保障が付帯
- 優待施設で割引などの特典をうけられる
- 各種旅行サイトで割引などの特典をうけられる
- 世界にあるイオンワールドデスクを利用できる
- イオンシネマの映画料金がいつでも300円割引
イオンマークのカードの共通特典・サービスについては以下の記事にまとめていますので詳細を確認したい方は参考にしてください。イオンマークのカードと、イオンマークのないカードについても紹介しています。
イオンカードセレクトの一部の特典をうけられる
イオン銀行キャッシュ+デビットでは、イオンカードセレクトの一部の特典をうけられます。
イオン銀行の特典
イオン銀行Myステージのイオン銀行スコア加算
イオン銀行にはイオン銀行Myステージというサービスがあります。イオン銀行ポイントクラブがリニューアルして誕生したサービスです。
イオン銀行Myステージは、対象取引の利用に応じて自動的に「イオン銀行スコア」が貯まり、決定したステージごとの特典を受けられるサービスです。
イオン銀行スコアは、20点以上貯まると「ブロンズ」、50点以上で「シルバー」、100点以上で「ゴールド」、150点以上で「プラチナ」です。
イオン銀行キャッシュ+デビットは、保有しているだけで毎月10点加算されます。さらに毎月1円以上の口座振替でブロンズステージ確定です。
イオン銀行Myステージの特典内容などの詳細については以下の記事で解説しています。
給与口座の指定で毎月10WAONポイント
イオン銀行を給与口座に指定すると、毎月10WAONポイントがもらえます。10WAONポイントは給与振込みの翌月17日中に付与されます。
さらに給与振込実績月の翌々月に他行宛振込を利用した場合は、他行宛振込手数料が1回無料になります。振込手数料無料回数は繰越できません。
振込方法によっては、WAONポイントが付与されない場合があります。以下の表を参考にしてください。
WAONポイント | 振込方法 |
---|---|
付与対象 | イオン銀行インターネットバンキングでの他行宛の振込や定額自動振込 |
イオン銀行のキャッシュカードを利用したイオン銀行ATMでの他行宛の振込 | |
付与対象外 | イオン銀行ATMでの現金振込 |
他行ATMでのイオンカードセレクトによる振込み | |
店頭窓口での振込み |
各種公共料金の支払い1件につき5WAONポイント
イオン銀行キャッシュ+デビットなら各種公共料金(NHK・電気・固定電話・携帯電話・ガス)の支払い1件につき5WAONポイントもらえます。WAONポイントは支払月の翌月17日中に付与されます。
各種公共料金は毎月支払いが発生するので、少しづつですが着実にWAONポイントが貯まっていきます。
WAONポイントは、イオンやコンビニ、飲食店などで幅広く利用できるので価値は実質現金と変わりません。毎月数円~数十円(場合によっては数百円)ですが割引してもらっているのと同じなので、お得です。
オートチャージでWAONポイント0.5%還元
イオン銀行キャッシュ+デビットを使えば、WAONのオートチャージで200円(税込み)ごとに1WAONポイントが貯まります。
チャージでWAONポイントを貯められるのは、イオンカードセレクトの専売特許なのですが、イオン銀行キャッシュ+デビットでも同様の恩恵をうけられます。
他のイオンマークのカードでは、オートチャージだけではポイントは付与されません。ただし、2018年3月1日よりKASUMIカードではKASUMI店舗限定で、オートチャージでポイントが貯まるようになりました。
イオン銀行キャッシュ+デビットでオートチャージしたWAONで支払えば、WAONのオートチャージで0.5%還元、WAONの利用で0.5%還元、合計すると還元率は1.0%(200円で2WAONポイント)になります。
税金の支払い
今までは、税金・公共料金の支払いでポイント還元を受けるには、電子マネーnanacoで支払う方法しかありませんでしたが、2016年2月よりコンビニの「ミニストップ」で収納代行の支払いに電子マネーWAONが使えるようになりました。
ただ、残念なことに2019年11月17日(日)23:59をもって電子マネーWAONによる収納代行サービスは終了してしまいました。しかし、2020年8月10日(月)から一部の「電気」「水道」「ガス」料金が電子マネーWAONで支払えるよう復活しました。
現在、電子マネーWAONで支払い可能な範囲は以下の通りです。
- 税金:支払い不可
- 公共料金:一部の電気・水道・ガス料金は支払い可能
収納代行の支払いはポイント付与対象外ですが、イオン銀行キャッシュ+デビットのオートチャージを利用すれば、オートチャージの時点でポイントが0.5%還元されているので200円につき1WAONポイントを貯められます。
金額は原則50,000円まで支払えます。ただし、支払い時点でオートチャージが発動するように設定していれば、50,000円 + 29,000円で最大79,000円まで支払えます。
デメリット
ポイント還元率が0.5%
イオン銀行キャッシュ+デビットのポイント還元率は0.5%と一般的です。
還元率という点だけでいえば、以下のような年会費無料でポイント還元率が1.0%以上のカードと比較すると少し見劣りしてしまいます。
カード | ポイント還元率 |
---|---|
リクルートカード | 1.2% |
楽天カード | 1.0% |
dカード | 1.0% |
オリコカード ザ ポイント | 1.0% |
JCB CARD W | 1.0% |
JCB CARD W plus L | 1.0% |
ただし、イオン銀行キャッシュ+デビットは、イオングループの対象店舗なら、いつでもポイントが2倍になりますし、毎月10日であればどこでもポイントが2倍になります。そのため使い方によっては、常に還元率を1.0%以上にすることも可能です。
旅行傷害保険が付帯していない
クレジットカードではないので旅行傷害保険の付帯を望むのは高望みし過ぎですが、年会費無料のクレジットカードにも旅行傷害保険が付帯しているカードはあります。
ただイオンカードやイオンカードセレクトにも旅行傷害保険は付帯していないので、付帯していないのは仕方ないですね。
イオンゴールドカードであれば旅行傷害保険が付帯しています。
イオンゴールドカードのインビテーションはこない
イオンカードには、インビテーション(招待状)が届いた人のみ取得することができるイオンゴールドカードがあります。
イオン銀行キャッシュ+デビットは、インビテーション対象外のカードなので、イオンゴールドカードのインビテーションが届くことはありません。
インビテーションが届く対象カードは、以下の2種類です。
イオンゴールドカードのインビテーションが届く条件については、実際に届いた時の条件・申込み手順なども含めて以下の記事で解説しています。
イオンゴールドカードの特典は、以下の通りです。
- 全国のイオンラウンジを利用できる
- 空港ラウンジサービス
- 国内外の旅行傷害保険が無料付帯
- ショッピングセーフティ保険の補償額が年間50万円から年間300万円にアップ
- (イオンカードセレクトのみ)イオン銀行Myステージのイオン銀行スコアが毎月40点加算
まとめ
イオン銀行キャッシュ+デビットは、イオンカードやイオンカードセレクトといったクレジットカードの特典と比較しても大きな違いはありません。
ただイオンゴールドカードを狙っている場合は、どれだけ高額な支払いをし続けても永遠に発行されることはありません。
クレジットカードであれば、分割払いやリボ払いで知らぬ間に毎月の支払額が膨大に膨れ上がってしまうというリスクがありますが、イオン銀行キャッシュ+デビットなら使い過ぎてしまう心配がありません。
クレジットカードを持ちたくない人や、18歳未満でクレジットカードを持てない人、でもイオンカードと同等の特典をうけたいという人に「イオン銀行キャッシュ+デビット(JCBデビット)」は最適な1枚です。
審査も原則ないので、15歳以上(中学生は除く)の気になる人は気軽に発行してみてはいかがでしょうか。