我が家では、返礼品目的で毎年ふるさと納税をしています。
本来の目的は、自分の生まれ育った地域に寄付したり、応援したい地方自治体に寄付する制度です。そういった観点から考えれば返礼品目的の寄付は邪道な気がしますが、国の制度として存在している以上、利用しなければ損です。
昔はそれほど「ふるさと納税サイト」も多くはありませんでしたが、今では多くのサイトがあります。自分で選べる「ふるさと納税サイト」が多くなったのはメリットですが、どこのサイトを利用すればいいのか迷うようになったと言い換えることもできます。
そこで今回は、主要なふるさと納税サイトの特徴、メリット、デメリットをまとめました。
目次
ふるさとチョイス
公式サイト ふるさとチョイス
ふるさとチョイスは、株式会社トラストバンクが運営している日本最大級のふるさと納税サイトです。もはや定番中の定番です。私が「ふるさと納税」デビューした時のサイトです。
とにかく返礼品の数が半端じゃありません。ここにない返礼品は、他のサイトにもないんじゃない?って思うぐらい充実しています。
返礼品はもちろん、GCF(ガバメントクラウドファンディング)という政府(自治体)が行うクラウドファンディングに対しても寄附を行うことができます。GCFでは、「ワンコの命を救いたい」とか「こども達のために〇〇をしてあげたい」などの募集があります。
ふるさとチョイスのメリット
最大のメリットは、なんといっても返礼品の数です。他のサイトを凌駕するほどの圧倒的な多さです。選び放題です。
また、一部の自治体では、ポイント制を採用しているため、ポイントと交換することも可能です。ポイントは、ふるさとチョイス公式で利用できるチョイスポイント、JTBのふるさと納税サイト「ふるぽ」で利用できるふるぽポイントに交換できます(ふるぽについては後で詳しく紹介しています)。
返礼品の検索機能が充実しているので、目的の返礼品を素早く見つけられます。
支払い方法は、口座振込、クレジットカード(Yahoo!公金支払い)、コンビニ支払い、ドコモ払い、au かんたん決済、ペイジー支払いから選べます(自治体、寄付金額ごとに使える決済方法は異なります)。
Yahoo!公金支払いが利用できるのも大きなメリットです。Yahoo!公金支払いは、多くの自治体で採用しており、Tポイントで寄付金の一部または全額を支払うことができます。しかも「期間固定Tポイント」も使えます。期間固定Tポイントが貯まってるけど使い道がない人は、ふるさと納税に利用すれば、お得に消費できます。(Tポイントの付与はありません)。
ふるさとチョイスのデメリット
特にデメリットはありません。あえてあげるとすれば、返礼品が多すぎて寄付先を選ぶのに時間がかかります。
ふるぽ
公式サイト ふるぽ
ふるぽ、 株式会社JTB西日本が運営しています。ふるぽに掲載の自治体の寄附は全て、ふるさとチョイスでの申し込みになります。
ふるぽの大きな特徴は、ポイント制と非ポイント制の2つを採用しているところです。ポイント制は、「チョイスポイント」と「ふるぽポイント」の2種類があります。
チョイスポイントは、ふるさとチョイスのサイトで交換できるポイントです。ふるぽポイントは、ふるぽで交換できるポイントです。それぞれのポイント有効期限は自治体によって異なりますが、ポイント発行日から2年間、または1年間です。
イメージとしては次の通りです。
チョイスポイント・非ポイントの場合
ふるさとチョイスで申込 ⇒ ふるさとチョイスで交換
ふるぽポイントの場合
ふるさとチョイスで申込 ⇒ ふるぽで交換
【追記】2018年3月19日のリニューアルで、「ふるぽ」を利用している全ての自治体が「ふるさとチョイス」から寄附申し込みをするとき、一緒にお礼の品を申し込みできるようになりました。
ふるぽのメリット・デメリット
寄付する場合は全てふるさとチョイスを経由するので、ふるさとチョイスと同じです。
さとふる
公式サイト さとふる
さとふるは、株式会社さとふるが運営しています。「ふるさと納税に関するアンケート」において、認知度No.1 および利用意向No.1 のふるさと納税サイトに3年連続選ばれています。
さとふるが便利な理由は次の5つです。
- 申込み手続きがカンタン
- お礼品は迅速にお届け(最短1週間程度)
- 安心のサポート体制
- マイページで寄付を管理
- お礼品が魅力的
さとふるに掲載されている全ての自治体でクレジットカード決済できます。クレジットカード決済を考えている人にはピッタリです。いちいち検索条件で絞り込む必要もありません。
無料会員になれば、専門スタッフの丁寧なサポートもうけられるので、初めてのふるさと納税でも安心です。お礼品のレビューなんかも見られるので便利です。
さとふるのメリット
ふるさとチョイスと比べると選べる返礼品の数は劣りますが、それでも十分すぎるほどの数の返礼品から選べます。検索もしやすく目的の返礼品を探しやすくなっています。
支払い方法は、クレジットカード決済やコンビニ支払い、Pay-easy(ペイジー)支払い、
ソフトバンクまとめて支払い、au かんたん決済、ドコモ払いから選べます(自治体、寄付金額ごとに使える決済方法は異なります)。
またサポート体制がしっかりしているため、ふるさと納税を初めてする人にはおすすめです。
さとふるのデメリット
特にデメリットはありません。あえてあげるとすれば、ふるさとチョイス同様、返礼品が多すぎて寄付先を選ぶのに時間がかかるということぐらいです。
ふるなび
公式サイト ふるなび
ふるなびは、株式会社アイモバイルが運営しています。ユニークなサービスとして「ふるなびプレミア」があります。ふるなびプレミアは年収2,000万円以上の人限定のサービスで、手数料無料で専任コンシェルジュがふるさと納税の寄付プランの提案から申し込みまで、一括代行してくれます。年収が高い人で楽したい人にはおすすめです。
お礼品のレビューや、自治体への応援メッセージの閲覧・投稿もできます。
またオリジナルサービスに「ふるなびグルメポイント」があります。2018年4月時点で「ふるなびグルメポイント」に交換できる自治体は、山口県山口市(ふぐ)、茨城県古川市(常陸牛)、岐阜県池田町(飛騨牛)、三重県明和町(松坂牛)、高知県四万十町(四万十ポークや日本酒)、兵庫県洲本市(淡路島ビーフや玉ねぎ)、滋賀県高島市(近江牛や地酒)の7つです。
ふるなびグルメポイントは即日発行されます。また有効期限がないので、納税期限が迫ってるのに返礼品を決めきれない人にはおすすめです。ふるなびグルメポイントを利用すれば、東京・大阪・名古屋・神奈川の高級レストランで寄付した自治体の特産品を堪能することができます。
ふるなびのメリット
最大のメリットは、便利で汎用性の高い「ふるなびグルメポイント」に交換できることです。
ふるなびグルメポイントには、有効期限がないので、とりあえず寄付だけしとけばOKです。得られたふるなびグルメポイントは、記念日や誕生日などの特別な日にレストランでお祝いするといった使い方ができます。
支払い方法は、口座振込、クレジットカード(Yahoo!公金支払い)、コンビニ支払い、現金書留、市窓口へ現金を持参などから選べます(自治体、寄付金額ごとに使える決済方法は異なります)。
ふるなびでは、2016年11月1日(火)よりYahoo!公金支払いを利用できるようになりました。Yahoo!公金支払いは、多くの自治体で採用しており、Tポイントで寄付金の一部または全額を支払うことができます。しかも「期間固定Tポイント」も使えます。期間固定Tポイントが貯まってるけど使い道がない人は、ふるさと納税に利用すれば、お得に消費できます。(Tポイントの付与はありません)。
ふるなびのデメリット
返礼品の数が少ないのがデメリットです。それでも飛びぬけて少ないというわけではなく、ふるさとチョイスと比べると見劣りするという程度です。
楽天ふるさと納税
公式サイト 楽天ふるさと納税
楽天ふるさと納税は、楽天株式会社が運営しています。楽天市場で買い物するのと同じ感覚で寄付できるため、普段から楽天市場で買い物している人は違和感なく利用できます。
そして楽天ユーザーにうれしいのが、楽天ポイントが貯まる・使えるということです。ただし返礼品の数は大手ふるさと納税サイトと比べると少なめです。
楽天ふるさと納税のメリット
最大のメリットは、楽天ポイントが貯まる・使えるということです。
楽天スーパーセールやお買物マラソンの期間中に納税することを強くおすすめします。なぜなら楽天ふるさと納税は、買いまわりやお買物マラソンの対象になるからです。
一つの時期に集中して納税すれば簡単に買いまわり・お買物マラソンを達成することができます。また、寄付先によっては楽天スーパーセールやお買物マラソンの期間中に限り返礼品がパワーアップする場合があります。
支払い方法は、銀行振込、クレジットカード決済などから選べます(自治体、寄付金額ごとに使える決済方法は異なります)。
そして楽天といえばレビューです。返礼品ごとにレビューを確認できるので、返礼品選びの参考になります。
楽天ふるさと納税のデメリット
返礼品の数が少なめです。また、返礼品の検索結果を並べ替えられないのが残念です。
ふるさとプレミアム
公式サイト ふるさとプレミアム
ふるさとプレミアムは、株式会社ユニメディアが運営しています。サイトの作りはシンプルです。ふるさとチョイスなどの大手と比べると寂しい印象を受けるかもしれません。
【追記】2017年11月頃に確認した時は、寄附可能な自治体は大阪府泉佐野市、山形県東田川郡庄内町、山形県東根市の3つでしたが2018年12月21日には58の自治体に寄附可能になっています。
ふるさとプレミアムのメリット
以下の58の自治体に寄付することを考えているのであれば、他のサイトよりもスピーディーに返礼品を選べると思います。
- 北海道(砂川市、白糠郡白糠町、網走市、新冠郡新冠町)
- 東北地方
- 山形県(東根市、最上郡舟形町、東田川郡庄内町)
- 岩手県(大船渡市)
- 青森県(五戸町)
- 関東地方
- 茨城県(猿島郡境町)
- 神奈川県(秦野市、相模原市、南足柄市)
- 千葉県(船橋市)
- 中部地方
- 新潟県(村上市)
- 長野県(飯山市、須坂市)
- 三重県(北牟婁郡紀北町、名張市)
- 岐阜県(可児市、七宗町)
- 静岡県(駿東郡小山町)
- 石川県(羽咋市、輪島市)
- 愛知県(幸田町)
- 山梨県(富士川町)
- 近畿地方
- 滋賀県(高島市、近江八幡市)
- 和歌山県(有田郡湯浅町、有田市)
- 大阪府(泉佐野市)
- 京都府(宮津市)
- 奈良県(斑鳩町)
- 中国地方
- 鳥取県(鳥取市)
- 岡山県(瀬戸内市、笠岡市、津山市、英田郡西粟倉村)
- 山口県(山口市)
- 四国地方
- 愛媛県(北宇和郡鬼北町)
- 高知県(室戸市、いの町)
- 九州地方
- 長崎県(東彼杵郡東彼杵町)
- 佐賀県(みやき町)
- 宮崎県(児湯郡高鍋町、延岡市)
- 大分県(宇佐市)
- 福岡県(築上町、大木町)
- 鹿児島(県肝属郡東串良町、いちき串木野市、薩摩川内市)
- 沖縄県(読谷村、大宜味村、国頭村、金武町、中城村、八重瀬町)
支払い方法は、クレジットカードに対応しています(自治体によって利用できるブランドが違います)
ふるさとプレミアムのデメリット
寄附可能な自治体数が58というのは当初の頃に比べると充実しているものの大手ふるさと納税サイトと比較すると、まだまだ少なく、返礼品も多くはありません。
また支払い方法が、クレジットカードに限定されてしまうのもデメリットです。他にはヘルプ(よくある質問)が充実していないのが残念です。(2018年4月現在は、一般的なヘルプになっています。)
ふるり
公式サイト ふるり
ふるりは、株式会社MLJ(エムエルジェイ)が運営しています。
ふるりの語源は、古里です。
古里からふるりへ
古里のことをちゃんと知ってもらいたい。
古里の魅力がしっかり伝わる場所にしたい。
たくさんの人が古里に親しめるように、という想いで、『ふるり』と名付けました。
ふるりで寄付可能な自治体数は、以下の13です。
- 北海道上士幌町(かみしほろちょう)
- 北海道白糠町(しらぬかちょう)
- 群馬県富岡市
- 東京都小笠原村
- 神奈川県三浦市
- 岐阜県美濃加茂市(みのかもし)
- 愛知県岩倉市
- 滋賀県高島市
- 京都府長岡京市
- 三重県桑名市
- 島根県西ノ島町
- 高知県須崎市
- 佐賀県白石町
ふるりのメリット
北海道上士幌町、北海道白糠町、群馬県富岡市、東京都小笠原村、神奈川県三浦市、岐阜県美濃加茂市、愛知県岩倉市、滋賀県高島市、京都府長岡京市、三重県桑名市、島根県西ノ島町、高知県須崎市、佐賀県白石町の13の自治体に寄附することを考えているのであれば、他のサイトよりもスピーディーに返礼品を選べると思います。
検索画面もシンプルで使いやすいです。
支払い方法は、納付書払い、郵便振替、口座振込、現金書留、クレジットカード決済から選べます(自治体、寄付金額ごとに使える決済方法は異なります)。
ふるりのデメリット
返礼品が少ないです。北海道上士幌町、北海道白糠町、群馬県富岡市、東京都小笠原村、神奈川県三浦市、岐阜県美濃加茂市、愛知県岩倉市、滋賀県高島市、京都府長岡京市、三重県桑名市、島根県西ノ島町、高知県須崎市、佐賀県白石町、の13の自治体に限られます。
まとめ
ふるさと納税サイトは、多くありますが結局のところ自分が欲しい返礼品があるサイトを選べばいいと思います。
お得にふるさと納税の制度を活用したい場合は、Tポイントが使える「ふるさとチョイス(ふるぽ含む)」や「ふるなび」、楽天ポイントが使える・貯まる「楽天ふるさと納税」がおすすめです。
特にふるなびの「ふるなびグルメポイント」は、使い勝手がよく汎用性があります。
また楽天ふるさと納税は、楽天スーパーセールと組み合わせれば自己負担金の2,000円分がポイント還元されるため返礼品のタダ取りが可能になります。実質的には2,000ポイント以上の楽天ポイントが貯まるので利益がでます。
ふるさと納税が初めてで不安な場合は、認知度も高くサポート体制が充実している「さとふる」を選ぶのもありです。
また、寄付したい自治体が決まっているなら「ふるり」や「ふるさとプレミアム」もありです。
ふるさと納税はお得な制度なので、ぜひ積極的に活用してお得に返礼品をGETしましょう。