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東京スター銀行のメリット・デメリット・手数料・金利を解説

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東京スター銀行のロゴ

東京スター銀行は、1999年6月に経営破綻した第二地方銀行である東京相和銀行(とうきょうそうわぎんこう)の営業を譲り受けることを目的として免許を受けた銀行です。

実際に営業を開始したのは、2001年に入ってからです。東京スター銀行は、主に首都圏に店舗展開しているため、首都圏在住者以外の知名度は低めです。

しかしながら、以下のような一部のローン商品は有名です(本記事では解説していませんので、興味がある人は、実際に直接窓口で話を聞いてみてください)。

  • 預金連動型住宅ローン「スターワン住宅ローン」
  • 55歳からの不動産活用ローン「リバースモーゲージ 充実人生」

それでは、東京スター銀行の特典・メリット・デメリットについて紹介していきます。

東京スター銀行のメリット

ATM利用手数料が月8回まで実質無料

東京スター銀行では以下のATMを利用できます。

  • 東京スター銀行
  • ゆうちょ銀行
  • セブン銀行
  • 都市銀行、地方銀行、信用金庫、信用組合
  • ファミリーマート、ローソンなどコンビニエンスストアにあるMICS提携のATM

各ATMの利用手数料は以下の通りです。

利用可能ATM預け入れ引き出し
平日 8:45~18:00
土曜 9:00~14:00
左記時間帯以外
東京スター銀行何度でも
0円
何度でも
0円
月8回まで
実質無料
ゆうちょ銀行何度でも
0円
月8回まで実質無料
セブン銀行月8回まで実質無料
都市銀行、地方銀行
信用金庫/信用組合
月8回まで実質無料
MICS提携のATM月8回まで実質無料

基本的に預け入れの手数料は何度でも0円ですが、セブン銀行に限っては預け入れでも手数料が必要になります。

ただし、利用するATMに関係なく月8回までなら手数料は実質無料になります。

都市銀行、地方銀行、信用金庫、信用組合、ファミリーマート、ローソンなどコンビニエンスストアにあるMICS提携のATMは引き出しのみ利用可能です。

通常であれば、東京スター銀行のATM時間外手数料や提携金融機関のATM手数料は110円かかります。それが月8回まで実質無料なので、金額にすると最大月880円の手数料を節約できることになります。

無料ではなく「実質無料」と記載しているのは、ATMの利用料金が無料になるわけではなく、一度支払う必要があるからです。

しかし、一度支払った手数料は翌月第一銀行営業日にキャッシュバックされます。キャッシュバックの上限は、手数料が発生した月の預金平均残高の10%までです。キャッシュバック入金時点で口座を解約している場合は対象外になります。

他の銀行のように特定の条件を満たせば無料というわけではなく、無条件に月8回まで手数料が無料なのは、大きなメリットといえます。

他行宛振込手数料が月3回まで実質無料

東京スター銀行では以下の2つの条件を満たせば、インターネットバンキングからの他行宛振込手数料が月3回まで実質無料になります。

  • 東京スターダイレクト(インターネットバンキング)に登録していること
  • 「スターワン口座取引明細書」の郵送設定を「郵送しない」にしていること
インターネットバンキングから振込んだ場合のみ他行宛振込手数料が無料になります。ATMから振り込む場合は、無料対象外です。

ATM利用手数料と同じで、他行宛振込手数料の実質無料についても、一度支払った後に翌月の第一銀行営業日に同額をスターワン円普通預金にキャッシュバックされます。

通常であれば、東京スターダイレクト(インターネットバンキング)を利用して振り込む場合の手数料は330円かかります。それが月3回まで実質無料なので、金額にすると最大月990円の手数料を節約できることになります。

他行宛振込手数料についても、ATM利用手数料同様、実質無条件に月3回まで手数料が無料なのは、大きなメリットといえます(他の銀行では、特定の条件を満たさなければならない場合がほとんどです)。

金利(普通預金でも給与口座に指定すれば好金利)

スターワン円普通預金

東京スター銀行のスターワン円普通預金の金利は、年0.001%です。

ただし給与振込先に東京スター銀行を指定すれば、通常金利の100倍にあたる年0.10%になります。優遇金利を適用するには、勤め先に給与振込口座変更を依頼するだけでOKです。

  • 通常金利:年0.001%
  • 優遇金利:年0.10%

正社員だけでなく、パート・アルバイトの人も対象です。

優遇金利は、取引明細の摘要に「給与振込」と記載がある口座に対して、翌月、原則第5営業日より適用されます。逆に「給与振込」の記載がない場合は、翌月の原則第5営業日より通常金利になります。

優遇金利は変動金利です。

以下は、各銀行の普通預金の金利を高い順に並べた一覧です。他の銀行と比較しても東京スター銀行の金利が高いことが分かると思います。

銀行普通預金金利(年利)
イオン銀行ステージによって変動
0.001%~0.10%
楽天銀行普通預金:0.02%
楽天カードの引落がある利用者:0.04%
マネーブリッジ:0.10%
東京スター銀行普通預金:0.001%
給与口座指定:0.10%
ジャパンネット銀行100万円未満:0.01%
100万円以上:0.015%
住信SBIネット銀行普通預金:0.001%
SBIハイブリッド預金:0.01%
新生銀行残高とステージによって変動
0.001%~0.003%
三菱UFJ銀行0.001%
みずほ銀行0.001%
三井住友銀行0.001%
りそな銀行0.001%
ゆうちょ銀行0.001%
auじぶん銀行0.001%
ソニー銀行0.001%

※2020年4月17日時点

スターワン円定期預金プラス

普通預金の優遇金利よりもさらに好金利を望むなら「スターワン円定期預金プラス」の契約を検討するのもありです。

スターワン円定期預金プラスとは、いわゆる定期預金のことで「東京スター銀行に口座を保有している国内居住者」であれば利用できます。

商品の種類としては大きく以下の2つに分けられます。

  • 店頭、テレホンバンク限定
  • インターネット限定

それぞれの違いは以下の通りです。

 店頭、テレホンバング限定インターネット限定
預け入れ期間1年、3年、5年6ヵ月
金利最大年利0.25%6ヵ月年利0.10%
最低預入金額300万円50万円
計算方法6ヵ月複利単利

「インターネット限定」の定期預金の方が、最低預入金額・預け入れ期間が「店頭、テレホンバンク限定」よりも条件が緩いので契約難易度は低めです。

一方の「店頭、テレホンバンク限定」の方は、最低預入金額が300万円必要なので、契約難易度が一気にあがりますが、条件に応じて適用金利が最大0.25%になります。各適用金利の条件は、以下の通りです。

条件(いずれかの条件に該当すればOK)
コース1:年利0.10%
  • 条件なし
コース1:年利0.15%
  • 新規口座開設された方(開設後3ヵ月以内の方まで対象)
  • 給与振込口座に指定されている方
  • 年金受給口座に指定されている方
  • 積立商品を新規お申し込みされた方
    • 積立投資信託
    • つみたてNISA
    • 積立外貨預金(外貨積立サービス)
  • 外貨預金および投資信託合計100万円以上500万円未満保有されている方
コース1:年利0.25%
  • 外貨預金および投資信託合計500万円以上保有されている方
  • ローン商品(無担保ローンを除く)を保有されている方

スターワン1週間円預金

東京スター銀行独自の預金方法として、「スターワン1週間円預金」というおもしろいサービスがあります。

最長1週間という短い期間で引き出せるため、普通預金の感覚で預けられます。

肝心の金利は年利0.05%です。

  • 通常金利:年0.001%
  • スターワン1週間円預金:年0.05%

給与口座に指定すれば、優遇金利の年0.10%が適用されるので一番おすすめですが、会社によっては口座が指定されていることもあり、指定できない場合もあります。そんなときに、「スターワン1週間円預金」を利用すると気軽に金利をあげることができます。

ちなみに満期がきても自動的に継続されるので、ずっと利息がつきます。

預け入れ金額が小額で、利息額が1円未満と計算された場合、利払いは行われません。

店舗で資産運用・ローンの相談可能

東京スター銀行の店舗

東京スター銀行は、ネット銀行と異なり実店舗が存在します。

実店舗では金融のプロであるアドバイザーに「資産運用」や「保険見直し」「ローン」について相談できます。東京スター銀行では、相談できる場所のことを「ファイナンシャル・ラウンジ」と呼んでいます。

ちなみに相談に特化した小型店舗は「アドバイザリープラザ」と呼ばれています。アドバイザリープラザでは、相談業務に特化しているので現金の取扱いはありません。

ファイナンシャル・ラウンジの特徴は以下の通りです。

  • 17時までOPEN
  • 土日営業店舗も多数
  • 全店舗でTV会議システムを導入

また1対1で相談するのが不安という人は、各店舗で毎月開催しているセミナーに無料で参加することもできます(定員となり次第受付終了)。

特に土日営業店舗が多数あるのは、メリットが大きいです。平日が多忙な人も土日であれば時間を確保できる人は多いと思います。家族全員で相談に行きたい場合であっても土日であれば予定を合わせやすく利用しやすいです。

平日15時以降、および土曜・日曜・祝日は、相談業務のみ

店舗の詳細については、公式サイトで確認してください。

デメリット

店舗数が少ない

東京スター銀行は、ネット専業銀行ではなく実店舗型の銀行です。

実店舗で相談できるメリットはあるものの現状は、メガバンクと比較すれば店舗数はかなり少ないです。

東京スター銀行は、名前の通り首都圏を中心に店舗展開している銀行です。首都圏以外では、北海道、宮城、兵庫、福岡、広島、愛知、大阪にも店舗はありますが、各県1店舗または2店舗程度です。

2020年1月現在の店舗数は以下の通りです。

  • ファイナンシャル・ラウンジ:31店舗
  • アドバイザリープラザ:5店舗

ただ、近くに店舗さえあれば土日でも相談にのってもらうことが可能なので、メガバンクよりは融通が利くので便利です。

メガバンクのATMは利用できない

少し個人的な意見も入ってしまいますが、メガバンク(三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行)のATMを利用できないというデメリットがあります。提携ATMではないため手数料を払っても利用できません。

私の場合、用途によって利用する銀行を分けています。そもそも利用する銀行を一つに統一すれば問題ありませんが、私みたいにメガバンクを含む複数の銀行を利用している人は不便だったりします。

例えば、三菱UFJ銀行から東京スター銀行にお金を移動させたい時のシミュレーションをしてみます。三菱UFJ銀行では、三菱UFJ銀行に設置されているATMを利用すれば引出手数料が無料です。

もし東京スター銀行が三菱UFJ銀行のATMを利用できれば以下のように簡単にお金を移動できます。

  • 三菱UFJ銀行のATMから出金 → 東京スター銀行に入金

しかし残念ながら東京スター銀行は三菱UFJ銀行のATMを利用できないため以下のようにコンビニなどの提携ATMに移動しなければなりません。

  • 三菱UFJ銀行のATMから出金 → 提携ATMに移動 → 東京スター銀行に入金

上記はあくまでも一例です。実際には各銀行に手数料が一定回数無料になる優遇プログラムがあるので、実際には以下の手順で手数料が無料になる場合が多いです。

  • コンビニなどATMから出金 → 東京スター銀行に入金

まとめ

東京スター銀行の店舗

東京スター銀行のメリットは以下の通りです。

  • ATM利用手数料が月8回まで実質無料
  • 他行宛振込手数料が月3回まで実質無料
  • 普通預金でも給与口座に指定すれば好金利
  • 店舗で資産運用・ローンの相談可能(土日も営業)

東京スター銀行は、知名度こそ低いですが、メガバンクよりも容易に好金利を実現可能です。また、無条件に月8回までATM利用手数料が無料ですし、月3回までであれば他行宛振込手数料も無料です。

店舗数が少ないというデメリットもありますが、ネットで何でも完結してしまう現在では、実店舗に訪れる機会の方が少ないでしょう。むしろ、いざというときに実店舗に行くこともできるぐらいに考えておけばネット専業銀行よりも便利です。

東京スター銀行の申込みについては、東京スター銀行の公式サイトより確認してください。

公式サイト