1歳半の息子が指差しをしないので自閉症について調べてみた

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子供がそろそろ1歳6か月を迎えるということで数週間前に、市から届いていた1歳半検診の問診票に目を通してみました。

運動 1 独り歩きは上手にできますか。
2 エンピツなどでなぐり書きをしますか。
3 積み木(類似品)を2つか3つ積みますか。
ことば・社会性 1 意味のあることばを何語いいますか。例)ママ、ワンワンなど
2 簡単な指示や理解ができますか。例)〇〇を持ってきて
3 絵本や知っているものを見て、指さししますか。
4 話しかけたとき、親の顔をしっかり見ますか。
5 大人や相手になってあげると喜んで遊びますか。
6 人やテレビなどの物まねをしますか。例)バイバイなど
7 周囲やほかの子供に関心を示しますか。
1 目はよく見えているようですか。
2 目つきや目の動きのことで気になることがありますか。
1 後ろから名前を呼んだときに振り向きますか。
2 耳の聞こえが悪いと思ったことはありますか。

上から順番にチェックしていくと、「運動」、「目」、「耳」の項目は問題なし!しかし「ことば・社会性」の「絵本や知っているものを見て、指さししますか。」だけは見たことない。しないのか出来ないのか?いずれにせよまったくしない。

「指差しぐらいできなくても気にしなくていいんじゃない?」と思われるかもしれないが、わが子を思うと親としては心配です。

指差しできないと何でダメなの

今後の勉強もかねて、基本的には国や医師会などの信頼できる文献・WEBサイトを中心に色々調べてみました。すると「新潟県医師会 乳幼児健康診査の手引 改訂第5版」に以下のように記載がありました。

(1歳6か月検診の)目的

「応答の指さし」が成立しているかをみる。この項目は重要である。なぜならば有意味語がなくても、問われている内容を理解し(もちろん学習がされているという前提が必要である)、問われているものを指でさせ、大人との双方向のコミュニケーションが基本的に成立していることを意味するからである。1歳6か月にはこれが要求されている。自己―物―他者の三項関係のもと、自己 と他者間の伝達の機能を有していることの確認である。

要約すると、「1歳6か月になると言葉の意味が分からなくても指差しで大人との双方向のコミュニケーションがある程度成立できるはず」ということ。うちの子は「まんま(ご飯かお茶のこと)」って言った時に、ご飯をあげても払いのけられることがある。お茶をあげると喜んで飲む。こんな時、食べたいものを指差ししてくれたら楽やのになぁ~って思う。本当にできるようになるんかなぁ。

できない子は?

判定の意味と指導方針

これらの指さしが出現していない場合、精神発達での遅れを考えるべきであり、難聴の有無、精神遅滞、自閉症スペクトラム障害(従来の広汎性発達障害の中の自閉性障害、特定不能の広汎性発達障害)の存在を疑うべきであり、コミュニケーション能力が低いであろうことを推測すべきである。また不適切な養育環境かどうか(テレビ・ビデオ・DVDの長時間視聴などを含む)が問題になろう。指さし行動が遅れている子どもに対しては、指さし行動を促すために、養育者は日常生活の中で、指さししつつ声かけをするように助言すべきである。また長時間のテレビ・ビデオ・DVD視聴、食事時のテレビは消すなどをお勧めし、人に対する愛着形成を促すことが望ましい。

(一部省略)

指さしの各段階については、自閉症スペクトラム障害児において全員が出現しないわけではない。 しかしより典型的な自閉症では指さしがなかなか出現できてない子どもが多い。出現しても「摂食指さし」とでもいうべきものに限定していることが多い。これは自閉症児は自ら絵本の絵を指さしし、養育者にその名前を言わせて喜ぶということをくりかえすという形が多い。

やっぱり調べない方がよかったようなことがいっぱい書かれてます(涙)。あくまで推測や疑いレベルですが。まぁ気にしすぎだと思っていますがやっぱりわが子の事なので気になります。ひとまず発達障害の一種である「自閉症スペクトラム障害」ってどういう障害なのかを整理したいと思います。その前に、発達障害について整理します。

発達障害とは

発達障害とは、脳機能の発達が関係する生まれつきの障害です。直接的な原因はわかっていないようですが、現在の主流な説は「遺伝+環境要因」みたいです。なので100%遺伝するというわけでは決してなく、複雑で複数の要因が絡んでいるようです。あくまで生まれつきの障害なんです。この部分はすごく大事なことだと思います。なぜなら実際に我が子が発達障害になってしまったら、大半の親は自分を責めるんじゃないでしょうか。親のしつけや教育は問題ではないので決して自分を責めないでください。

発達障害を調べると細かく分類されていたので表にまとめてみました。

<発達障害の分類>

発達障害 広汎性発達障害 自閉症 自閉症スペクトラム障害
アスペルガー症候群
小児期崩壊性障害
特定不能の広汎性発達障害
レット症候群
注意欠如多動性障害
学習障害

表を見てもらうとわかる通り発達障害は大きく3つに分類されています。

  • 広汎性発達障害(Pervasive Developmental Disorders: PDD)
  • 注意欠如多動性障害(Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder:ADHD)
  • 学習障害(Learning Disabilities:LD)

表を作成してる途中に気づいたのですが、「自閉症スペクトラム障害」って「広汎性発達障害」と何が違うの?ってことでした。

自閉症スペクトラム障害(ASD)と広汎性発達障害(PDD)の違い

「自閉症スペクトラム」は「広汎性発達障害」とほぼ同義です。違いといえば「レット症候群」を含むか含まないかの違いです。なぜこんなにややこしいことになったのかというと定義してる組織が違うからです。

その組織というのが世界保健機関アメリカ精神医学会です。
それぞれの組織が作成したマニュアルは精神科の診断基準に使われています。

略称 書籍 組織
ICD-10 疾病及び関連保健問題の国際統計分類 第10版 世界保健機関
DSM-5 精神障害の診断と統計マニュアル第5版 アメリカ精神医学会

各マニュアル内で以下のように分類されています。

  • ICD-10:広汎性発達障害
  • DSM-5:自閉症スペクトラム障害

このあたりの用語については、各々のお医者さんに任せるという感じなんでしょうね。ちなみに、日本の行政においてはICD-10を採用しているみたいです。

これらの3つの分類について個別に見ていきたいと思います。(※広汎性発達障害については、自閉症スペクトラム障害とほぼ同義なので除きます)

自閉症スペクトラム障害(ASD)

「自閉症スペクトラム障害」は英語で「Autistic Spectrum Disorder(ASD)」と呼ばれています。単語単位で区切ると

Autistic(自閉症) + Spectrum(連続体) + Disorder(障害) = 自閉症スペクトラム障害

となります。スペクトラムの英語での意味が連続体です。この連続体というのは虹のように色と色の境目がはっきりしないで変わっていくようなイメージです。そのイメージで軽い自閉症から重い自閉症など様々な自閉症を連続体として捉えた考えが、自閉症スペクトラムです。

具体的な種類で言うと自閉症スペクトラムとは以下の各疾患を含んだ総称の事です。

  • 自閉症
  • アスペルガー症候群
  • 小児崩壊性障害
  • 特定不能な幅広い広汎性発達障害

自閉症で有名なのが作家の東田直樹さん。自閉症の子を持つ親なら一度は読んだことがあると言われる程、有名な本「自閉症の僕が跳びはねる理由」の著者。翻訳書の「The Reason I Jump」は、英米でベストセラー入りしています。

自閉症の「自閉」という言葉の意味
一般的な意味として、引きこもりなどのイメージがあると思います。実際に辞書にも「心理的に自己の殻に閉じこもり、外界の現実に関心を示さないこと。」と書かれています。しかし医学的な「自閉」は、「自分目線で考える」ということみたいです。違う言い方をすると、「他人視点で考えにくい」、「周囲の状況を把握しにくい」ということです。そのため「自閉」≠「引きこもり」ではないので注意が必要です。

文部科学省では、自閉症を以下のように定義しています。

 自閉症とは、3歳位までに現れ、①他人との社会的関係の形成の困難さ、②言葉の発達の遅れ、③興味や関心が狭く特定のものにこだわることを特徴とする行動の障害であり、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。

<症状の具体例>

社会性の障害・対人関係 目線を合わすのが苦手
その場の空気を読めない
相手の気持ちを読めない
コミュニケーション 言葉の遅れやオウム返しがよくみられる
呼んでも反応しない
自分の話したいことだけ一方的に話す
行動と興味 落ち着きがない
1つのものに執着する
好き嫌いが極端

※上記の症状は一例です。

また自閉症に似てる疾患として「高機能自閉症」と「アスペルガー症候群」があります。

  • 高機能自閉症:知的発達の遅れを伴わない
  • アスペルガー症候群:知的発達の遅れを伴わず、かつ、自閉症の特徴のうち言葉の発達の遅れを伴わないもの

注意欠如多動性障害(ADHD)

「注意欠如多動性障害」は英語で「Attention Deficit Hyperactivity Disorder(ADHD)」と呼ばれています。以前は「注意欠陥多動性障害」とも呼ばれていました。単語単位で区切ると

Attention(注意) + Deficit(欠如) + Hyperactivity(多動) + Disorder(障害) = 注意欠如多動性障害

となります。(英単語の意味そのままです)

ADHDといえば、モデルの栗原類さんが2015年の5月に放送された番組内で自身がADHDであることをカミングアウトしたことでも話題になりました。本も出てます。

文部科学省では、注意欠如多動性障害を以下のように定義しています。

 ADHDとは、年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力、及び/又は衝動性、多動性を特徴とする行動の障害で、社会的な活動や学業の機能に支障をきたすものである。
また、7歳以前に現れ、その状態が継続し、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。

<症状の具体例>

不注意 忘れ物が多い
気が散りやすい
過集中で切り替えが難しい
多動・衝動性 落ち着いてじっと座っていられない
思いつくとすぐに行動する
順番を待てない
人の発言に割り込む
一方的に喋る

※上記の症状は一例です。
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学習障害(LD)

「学習障害」は英語で「Learning Disability(LD)」と呼ばれています。単語単位で区切ると

Learning (学習) + Disability(障害) = 学習障害

となります。(英単語の意味そのままです)

学習障害で有名なのが、女装家でタレントのミッツ・マングローブさん。2016年1月14日に女性週刊誌の取材に対して、自身が学習障害であることを告白して話題になりました。

文部科学省では、学習障害を以下のように定義しています。

 学習障害とは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものである。
学習障害は、その原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが、視覚障害、聴覚障害、知的障害、情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接の原因となるものではない。

学習障害は主に以下の3つに分類されます。

  • 読字障害(ディスレクシア):読みの困難
  • 書字表出障害(ディスグラフィア):書きの困難
  • 算数障害(ディスカリキュリア):算数、推論の困難

<症状の具体例>

読字障害 「わ」と「ね」、「シ」と「ツ」など形態の似た字を理解できない
「っ」「ゃ」「ょ」などの小さい文字を認識できない
文章を読んでいると、どこを読んでいるのかわからなくなる
書字表出障害 誤字脱字や書き順の間違いが多い
漢字が苦手で、覚えられない
文字の形や大きさがバラバラになったりする
算数障害 簡単な数字、記号を理解しにくい
繰り上げ、繰り下げができない
数の大きい、小さいがよく分からない

※上記の症状は一例です。
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まとめ

この記事を見返したら本当に自分用の最低限のメモみたいになってしまいました。発達障害について深追いすると1つの記事では、とてもじゃないですがまとめきれないです。

正直途中で何回も頭がパンクしそうになりました。やっぱり無知って怖いですね(涙)

まず「自閉症スペクトラム障害」が多数の疾患の総称ということに驚きました。これを知っているか知っていないかだけでも日常での捉え方が変わる気がします。

こういう病気のことって、実際身内にいなければ勉強する機会もないと思います。勉強することによって発達障害の人達を少しでも理解してあげれるようになれたらいいなぁ~と思います。

もっと詳しく勉強したい人は、ほかのサイトや書籍を参考にしていただければと思います。

【追記】1歳6か月検診に行ってきました。

1歳6か月検診に行ってきたので、診察内容と結果について書いていきます。 以前、指差ししないので心配という記事を書きました。 診察...

参考 発達障害って、なんだろう?:政府広報オンライン
参考 主な発達障害の定義について:文部科学省
参考 LITALICO(りたりこ)発達ナビ | 発達障害ポータルサイト

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