オリエンタルランドの株主優待の内容・取得方法・使い方・注意点、通常のパスポートとの違いについて解説していきます。
オリエンタルランドについて
株式会社オリエンタルランドは、テーマパークの経営・運営および、不動産賃貸等を行っている企業で、東証一部に上場しています。会社の設立は1960年7月11日です。本社は、千葉県浦安市舞浜1番地1にあります。
アメリカのウォルト・ディズニー・カンパニーとフランチャイズ契約しており、東京ディズニーランド、東京ディズニーシーを中心とした東京ディズニーリゾートの経営・運営を行っています。
公式サイト 株式会社オリエンタルランド
株主優待の取得方法（権利確定日・保有株式数）
オリエンタルランドの権利確定日は3月末と9月末です。
株主優待は、3月は100株（1単元）以上、9月は400株（4単元）以上の株式を保有する株主を対象に贈呈されます。
つまり3月末の権利付き最終日（＝権利確定日の2営業日前）に現物株式を100株（1単元）以上、9月末は400株（4単元）以上保有していれば株主優待をゲットできます。
株主優待の内容
株主は年2回、保有株式数に応じて株主用パスポートをもらえます。
株主用パスポートは、「東京ディズニーランド」または「東京ディズニーシー」どちらかのパークで利用可能な1デーパスポートです。
株主用パスポート
保有株式数によってもらえる「株主用パスポート」の枚数は次の通りです。
| 所有株式数 | 9月末 | 3月末 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 100株以上 | ー | 1枚 | 1枚 |
| 400株以上 | 1枚 | 1枚 | 2枚 |
| 800株以上 | 2枚 | 2枚 | 4枚 |
| 1,200株以上 | 3枚 | 3枚 | 6枚 |
| 1,600株以上 | 4枚 | 4枚 | 8枚 |
| 2,000株以上 | 5枚 | 5枚 | 10枚 |
| 2,400株以上 | 6枚 | 6枚 | 12枚 |
株主優待をタダ取りするなら3月末がおすすめです。9月末は400株以上必要なので、資金が4倍必要です。
長期保有株主様向け優待制度
オリエンタルランドでは、長期保有株主様向け優待制度が設けられています。東京ディズニーリゾートの5周年（アニバーサリーイヤー）ごとに株主用パスポートが追加で配布されます。
| 東京ディズニーリゾート 40周年 | |
|---|---|
| 配布対象 | 2018年9月30日から2023年9月30日までの全ての基準日（9月30日および3月31日）において、同一株主番号で100株以上保有している株主 |
| 配布枚数 | 所有株式数にかかわらず一律 4枚 |
| 配布時期 | 2023年12月（予定） |
株主用パスポートの使い方・注意点
株主用パスポートの使い方・注意点は以下の通りです。
- 直接エントランスから入園できます（引換えの必要なし）
- 1日に両方のパーク（TDL・TDC）へ入園できません
- 1名につき1枚必要です（大人や小人等の区分なし、3歳以下の子供は無料）
- 年越し特別営業などの特別営業時間は、株主用パスポートは利用できません
- 日付指定券や他の券種への変更・2デーパスポートへのアップグレードはできません
- 入園制限が行われた場合は、解除されるまで入園を待つ必要があります
- 有償・無償を問わず他人に譲渡できません
- 株主用パスポートの有効期限は、1年間です
特に注意したいのは、日付指定券や他の券種への変更・2デーパスポートへのアップグレードができないことです。通常のパスポートでは手数料を支払えば以下のような感じで券種の変更やアップグレードが可能です。
| 変更内容 | 変更手数料 |
|---|---|
| 指定入園日、券種、年齢区分、入園パーク、有効期限、台紙の変更の場合 | 200円（パークチケット1枚、1回の手続きにつき）※ディズニーeチケットをオンラインで変更する場合は、変更手数料は無料です。 |
| マルチデーパスポートの指定入園日の日数が減ることによるダウングレードの場合 | 予約取消料として1日につき200円、および変更手数料として1枚につき200円 |
| 入園日数が増えるアップグレードやマルチデーパスポートスペシャルに変更する場合 | 無料 |
特に日付指定チケットへ変更できないのはデメリットです。日付指定チケットは入園制限中でも必ず入園できる最強のチケットです。ただし指定した日付以外は入園できないというデメリットもあります。
いつ届く？実際に到着したのでレビュー
3月末に取得した株主優待が届いたのが6月7日なので、株主優待の権利を取得してからおよそ3ヶ月で届いたということになります。
普段届く株主優待の封筒はカッターナイフなどを使って開封していますが、手で簡単に封筒を開けられるようになっています。こういった細かい気づかいにディズニーらしさを感じます。
封筒を開封すると「定時株主総会招集ご通知」と「株主用パスポートの封筒」が入っています。
「株主用パスポートの封筒」を開封すると「株主用パスポート」が入っています。
35周年記念の株主用パスポートです。
株主用パスポートの裏面は、簡単な注意事項や有効期限などが記載されています。
定時株主総会招集ご通知はディズニーファンなら楽しく読めます。新しい施設（アトラクション）やサービスについての予定・計画のページもあります。
まとめ
オリエンタルランド（4661）の株主優待は「東京ディズニーランド」または「東京ディズニーシー」どちらかのパークで利用可能な1デーパスポート（株主用パスポート）です。
ディズニーファンにおすすめの銘柄です。
ファンとしてディズニーランドやディズニーシーを楽しみ、一方で株主として経営にも参加すれば、よりディズニーのことを理解でき、さらに楽しむことができます。
ただし、株主優待という観点だけでいうと「年間パスポート」保有者は、あまり恩恵はうけられないので注意して下さい。
株主優待は実質手数料だけでタダ取りが可能です。株主優待をタダ取りするならクロス取引（つなぎ売り）可能な証券会社の口座を開設する必要があります。株主優待のタダ取りができる証券会社は以下の通りです。
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株主優待のタダ取り（クロス取引・つなぎ売り）の具体的な方法については以下の記事で解説しているので参考にしてください。
